老後を迎えたら、自分の好きなことや家族との時間を大切にしたいもの。しかし、「このままだとどうなってしまうんだろう...」という不安も出てきますよね。シニアに差し掛かった世代の人は、自分の老後についてどのような本音を抱いているのでしょうか。
後ろ向きな投稿者にさまざまなアドバイスが!
先日とある掲示板で、「老後はツラすぎる」という投稿が話題になりました。投稿者は60歳の誕生日を迎えたばかりの女性。人生の終盤に差し掛かり、何の楽しみもない自分に絶望してしまったそうです。
趣味や欲しいものもなく、友達の孫自慢や旅行にも参加する気になれない投稿者。結婚した子どもや孫もどうでもいいようで、「毎日死について考えている」と心のうちを吐露していました。
後ろ向きな投稿者に、ネット上ではさまざまなアドバイスが。同年代の人たちからは「暇ができたのでボランティアに参加したら"誰かに必要とされてる"って実感できたよ」「趣味の会に参加したら80代の人も生き生きと楽しんでいて、まだまだ自分も楽しめると思った」といった声が寄せられています。
「習い事を始めるといい」「パートでもしてみたら?」などさまざまな提案が上がる中、注目を集めたのは「"終活"を始めてみては? 意外と気持ちがスッキリして、自分を見つめ直すいい機会になるかもしれません」というアドバイス。終活に興味を持っている人は多いようで、「確かに、自分の葬儀や財産のことを決めてしまえば心が整理できそう」「私もそろそろ始めようかな」との声が見られました。
実際に終活を済ませた人からは、「家族のためにエンディングノートを書き始めたけど、人生を振り返るいい機会になった」「もう葬儀や墓も決定済み。後は思う存分楽しめる!」と前向きな意見が上がっています。気になる人は終活についてチェックしてみては?
シニア世代の楽しみは?
過去には、「ソニー生命保険株式会社」が"シニアの生活意識調査"を実施。全国のシニアに「現在の楽しみ」を聞いたところ、最も多かった回答は「旅行」の52.7%でした。2位以下は「テレビ・ドラマ」「グルメ」「読書」がランクイン。他にも「パートナーと2人きりで過ごす時間が楽しい」「昔好きだった映画を落ち着いて観る時間が至高」といった声が上がっています。
また、「現在の生活の満足度」をたずねたところ、「満足」と答えた人の割合は46.9%。「不満」と回答した人の割合は25.4%にとどまり、おおむね現状に満足している人の方が多いようです。
老後を楽しむためには、自分からアクティブに動くことも大切なのかも。残りの時間を充実させるため、新しい趣味や人とのつながりを見つけてみては?
文/藤江由美