イマドキ世代の意識に変化!? 就活生に人気の業界は10年間でいかに変わったのか

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楽天が運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」において、2019年卒業予定の学生を対象に調査した「新卒就職人気企業ランキング」の結果が発表されました。「楽天みん就」は過去20年以上の就活データを持っていますが、総合トップ10にランキングされる企業の変遷を見ていくと、その時代の世相を反映した新卒学生の意識が顕著にあらわれています。ゆとり教育の時代に育ち、SNSを自在に使いこなすイマドキ世代の意識とは?

安定した人気の航空業界。食品・消費財も多くランクイン!

終身雇用の時代は終わったと言われて久しいですが、就職が人生の大きなターニングポイントであることに変わりはないようです。いずれ転職の選択をすることになったとしても、キャリアを積むという意味において最初の就職は重要な意味を持つからだと思われます。

クチコミ就職情報サイト「楽天みん就」がまとめた「2019年新卒就職人気企業ランキング」には、常に上位に入る航空2社のほか、食品・消費財系のメーカーが多くランクインしました。ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)、JTBグループ、オリエンタルランドは常に上位に入る人気企業ですが、花王、味の素などもここ数年、トップ10の常連企業です。トップ20のなかにも食品・消費財メーカーは多くランクインしており、積極的に社員の健康維持や、働き方改革に取り組んでいる企業が人気なのかもしれません。

このランキング、5年前、10年前と比べると、どのような意識の変化が見えてくるのでしょう?

トップ10から消えた金融業界! これってどんな意味が?

人気企業ランキング.jpg「新卒就職人気企業ランキング」 (2009年度卒、2014年度卒、2019年度卒予定のデータから抜粋)


米国のサブプライム住宅ローン危機(2007年)、リーマン・ブラザーズ破綻(2008年)の影響を受け、2009年は日本でも大きく経済が揺らぎました。その年のランキングでは安定指向のあらわれか、金融関連の企業が4社もランクインしています。そのほかは電機関連が3社と、全体的に"堅い選択"をしているように見えます。

その傾向は2014年にも受け継がれますが、旅行業界やレジャー業界がトップ10にランクインしはじめます。

そして2019年のランキングでは、金融業界がまったく姿を消してしまいました。この傾向にはさまざまな要因があるのでしょうが、一つには金融関連企業が、AI導入によるグループ全体の人員削減や、新卒の採用人数減を発表した背景があると言われています。一方では、AIやIoTの普及を好機ととらえた学生が多いのか、情報処理、通信・ネットワークといったIT系企業が大きく順位を上げています。

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人気企業のランキングは10年前とまったく違っていました。近年の健康志向や、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)指向も影響しているでしょうし、AIやIoTの登場など、テクノロジーの変化にも敏感に反応しています。スマホやSNSを自在に使いこなすイマドキ世代。就職活動にも、その情報収集能力を最大限に活用しているようです。

文/長田 小猛

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