『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』 (さんきゅう倉田/KADOKAWA)第5回【全8回】
元国税局職員でファイナンシャルプランナーの資格を持つ、現役東大生芸人さんきゅう倉田さん。その著書『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』(KADOKAWA)では、お金にまつわる長年の経験と現役東大生ならではの視点で、お金の疑問に「なるほど、こうすればいいのか」と納得できる解説をしています。無理なくお金を増やしていくための、分かりやすい方法が満載の1冊。ご自身が知っておくことはもちろん、一人暮らしを始めたお孫さんやお子様と、お金について話すきっかけにもなるでしょう。
※本記事はさんきゅう 倉田著の書籍『元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ ひとり暮らしのお金大全』から一部抜粋・編集しました。
「リボ払い」は高金利の借金をするのと同じ!
お金に関して計画性のない人は、クレジットカードを「リボ払い(リボルビング払い)設定」にすることがあります。
これは最悪の選択です。
リボ払いでは毎月の引き落としが一定額になるのでいいと思う人もいるのかもしれません(支払残高に応じて段階的に支払額が増減する「残高スライド方式」もあります)。しかし、使った分は払わなければならないのはもちろん、支払残高に対してかかる手数料(利息)がものすごく高い!
消費者金融の返済方法にもリボ払いがありますが、クレジットカードのリボ払いで発生する利息は消費者金融と同程度で、およそ15~18%に設定されています。
当然ながら元金+利息に対して利子がかかる「複利」なので、利息はどんどん上乗せされていきます。
リボ払いの残高が50万円あり、毎月1万円ずつ支払っていくとします。
手数料(利息)が15%だったなら返済には6年7か月がかかり、そのあいだにつく利息は約29万円になります。気軽なローンのつもりでいても、借りた金額の1.6倍近くを返済する必要が出てきます。
クレジット会社はリボ払いを勧めてくることがあります。それは親切でもなんでもありません。
手数料を多く取れ、儲かるからです。
リボ払いを使うのは、消費者金融を利用するのと変わりがありません。
クレジットカードを使うなら、「一括払いの一択」です。
リボ払いや分割払いにしなければならないような買い物は〝いますべきではない買い物〟です。
クレジットカードで買い物をしていると、財布のお金が減らないので「浪費が増える」、「金銭感覚がおかしくなる」という人もいるようです。それも意識次第、やり方次第です。こうした人には家計簿アプリと紐づけることをお勧めします。
カードでどれだけ使っているかが常に把握できていれば、使い過ぎにはならないからです。