「一生続けられる仕事を見つければよかった...」定年後に後悔しないために50代から備えを! 雑誌『PRESIDENT』編集長インタビュー

pixta_34485874_S.jpg人生100年時代になり、老後のお金の不安を抱える人は少なくありません。定年後も豊かに暮らすためには、どんな準備が必要なのでしょうか。「金持ち老後 ビンボー老後」特集が女性読者からも注目を集めているというビジネス雑誌『PRESIDENT』の鈴木勝彦編集長にお話を伺いました。

 

無題.jpg鈴木勝彦編集長

――人生100年時代になり定年後の人生の長さを考えると、お金の問題が深刻になってきます。御誌の「金持ち老後 ビンボー老後」特集も人気が高いそうですね。

鈴木 私が編集長になった2012年にも、「金持ち老後 貧乏老後」という同じような特集を組みました。このなかで今でも問い合わせをいただくのが、「シニア1000人調査でわかった リタイア前にやるべきだった後悔トップ3」という企画で、1位が健康、2位がお金、3位が人間関係なんですね。やはり健康第一で、私も身体は消耗品だということに、早く気がつけばよかったと思っています(笑)。

 

――2位のお金に関しては、どんな声がありましたか?

鈴木 もっと貯蓄をすればよかったという声が多いです。お金を使う行為には、その人の人生観や価値観が反映されているべきで、自分はなぜそこにお金を使うのか? 自問自答したうえで判断すれば無駄遣いは減ると思います。金融リテラシーも高いに越したことはありません。税制や確定申告、社会保障制度の仕組みを理解して家計管理ができること、投資も自分でしっかり調べてリスクがとれること、失敗しても修正していけること、こういったことができる人は一生お金が貯まるでしょうね。

 

――人生100年と考えると、定年後も働き続けるのが当たり前の時代になりそうです。

鈴木 「一生続けられる仕事を見つければよかった」という声も定年後の読者の実感として多いですね。ですから今回の「金持ち老後 ビンボー老後」特集でも、「有望な仕事、商売の始め方 50代からでもOK"儲かる自営業"入門」という企画をつくりました。

今60代後半の団塊の世代が90代になっても健在であることを考えると、私たちは70代まで働かなければならないだろうと想定しています。「リタイアしたら飲食業をやりたい」というのはよくある話ですが、これは一番失敗しやすいパターンです。自営業を趣味の延長のように漠然と考えるのではなく、自分の強みと市場のニーズを考えて、儲かるかどうかしっかり分析してから準備したほうがいいですね。

 

――特集内の「団塊の世代1000人"ハッピー度"調査」企画はとても興味深いです。「夫は妻にすがり、妻は夫を見放す!?」など夫婦のすれ違いも含めて、人間関係が幸福度に深く関係しているように感じました。

鈴木 基本はやはり精神的な自立が大事で、最初からあまり人に期待しないほうがいいというのが私の考えです。人間関係は自分でコントロールできることばかりではありませんから、そこに生き甲斐を求めてしまうと、自分も相手もストレスになる可能性があります。配偶者、友人、地域のコミュニティに寄りかからない生き方が基本で、そのうえでいろんな人間関係を楽しむことができれば、精神的により豊かになれるでしょうね。

 

――「財産分与、年金分割......50歳からの損する離婚、トクする離婚」の記事では、離婚のコストは「夫と妻の知恵比べ」次第とありますが、大抵は男性のほうが不利になるようですね。

鈴木 企画はすべて男性目線でつくっていますが、この老後のお金の特集は女性読者が4割超えています。女性は男性が思っている以上にしっかりしていますね。男性は甘くてスキだらけで、女性はいろんなことをお見通しだと思います。

『定年後』の著者の楠木新さんは、60~74歳の15年間を「黄金の15年」と呼んでいます。一日の自由時間は11時間でトータル6万時間もあるんですね。弊誌では、この膨大な時間を有意義に過ごすための情報を提供していますので、女性読者にもぜひ参考にしていただきたいですね。

 

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取材・文/樺山美夏

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