老後破産を防ぐために...将来にツケを回さないマネープランとは

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2016年の司法統計によると、これまで減少傾向にあった自己破産者が、13年ぶりに増加に転じました。その中でも、シニア世代が自己破産に陥るケースが増加しています。

その原因を見ていくと、若いころの借金を、中高年になっても払い続けたことで、シニアになった途端、苦境に陥っている姿が浮かび上がってきます。


収入は減っているのにお金はかかる!?

「失われた20年」において、現在の中高年世代の年収は、その前の世代に比べると伸びが鈍化していました。にもかかわらず、負担する社会保険料や税金はアップしているので、実質的な収入は目減りしています。

さらに、この世代は、未成年の子供や年老いた親を抱えることもあり、教育や介護でも多くのお金が必要になります。このような取り巻く状況から、中高年はもっともお金に苦労している世代と言えるのです。


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必要になるお金の「見える化」

これから迎えるリタイア、そして年金生活に向けて、どんな準備をしておけばいいでしょうか? まず、必要なことは、「自身がどれくらい借金を背負っているか」を知ることです。

金額として、もっとも大きなものが「住居費」です。とくに住宅ローンは、給与の増額やボーナスを見込んで組むような返済プランもあり、実情とかけ離れてしまっているケースもあります。毎月、いくら払っているのかだけでなく、いつまで払い続けるのか、繰り上げ返済はできないのかなど、しっかりと把握しておきましょう。

また、介護と違って教育費は、学校に通う期間などがある程度、決まっている分、コントロールしやすい項目です。子供の希望も聞きながら、その進路にどれくらいのお金が必要なのか、あらかじめ調べておきましょう。


元気なうちに老後の資金プランを

多くの人が、老後の収入の当てにしているのは年金ではないでしょうか。決して支給額の多くない年金まで、住宅ローンやカードローンなどの返済に回していると、まさに死活問題です。大きな借金は、現役世代のうちに返せるように計画しておきましょう。どうしても難しい場合は、銀行や弁護士などの専門家に、早めに相談することが大切です。

そして、まだ体の動くうちにやっておきたいことが、老後のための資金作りです。空いている時間に副業したり、支出を切り詰めたりと、わずかな収益でも、取り組む時間が長いほど、資金に余裕が出てきます。投信信託や株式投資、さいきん話題の積み立てNISAなどで資金を増やすにしても、元手が必要になります。豊かなシニアライフに向けて、いまのうちからしっかり準備しておきたいですね。


文/久保忠雄

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