「老後のための資産運用」。始める前に、最低限もっておきたい「預貯金の額」

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物価が上がりお金の価値が下がっている今、人生の最後までお金にこまらないために必要なことを考えてみませんか? ポイントは「お金を生む資産」をもつこと。 定年後の資産づくりに「遅い」はありません! まずは毎月の収支を確認することから新NISAの活用方法、現金と運用資産の割合まで、「老後のゆとり」を作るために必要な知識を学んでいきましょう。 『お金の不安がスーッと消える! 資産寿命をぐんぐんのばす マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より、50代の資産運用に関するエピソードをお届けします。

※本記事は頼藤 太希、高山 一恵著の書籍『お金の不安がスーッと消える! 資産寿命をぐんぐんのばす マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』から一部抜粋・編集しました。

資産状況を把握する お金を生み出す資産をつくる

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株式投資でキャッシュフローをつくる

老後のための資産運用を始める前に、手元の金融資産の状況や配分をチェックしましょう。まず挙げられるのは現金としての預貯金です。資産運用の開始にあたり、投資のリスクやライフイベントなどに備えて生活費1年分、最低限300万円ほどの現金を持つようにしましょう。

手元にある預貯金は、1年間の一般的な生活費300万円の3年分に、非常用の100万円を足した1000万円を預貯金で持っていることが理想です。

ただし、預貯金だけでゆとりあるキャッシュフローを生み出すのは非常に難しいといえます。一般的な銀行の普通預金の年利は約0.2%、定期預金では0.35%がほとんど最大値となっており、100万円を預けても2000円、3500円しか年間に受け取れないからです。

そこで定年後のキャッシュフローをつくる資産となるのが、株式投資や投資信託です。これらは年利3~10%という預金よりも高い利回りで運用することができます。

<キャッシュフローを生む資産に変える>

(1)最低限もっておきたい預貯金
→まずは1年分の生活費300万円ほど

(2)投資を始めるにあたっての理想額
年間の生活費300万円×3年分+100万円→備えを万全にする1000万円

この金額を持っているだけだと
預貯金のみではキャッシュフローは生まれにくい

資産運用で増やす
 →株式投資:企業が発行・上場する株式を買う
 →投資信託:プロが運用する金融商品を買う

【銀行預金と資産運用を比較する】

<銀行預金>
〇メリット
・現金を安全に持ち続けられる
・銀行が破綻しても1000万円までの元本が保証される
・普通預金は必要なときに取り出せる

〇デメリット
・金利が0.5%に満たず、低い
・定期預金は解約しないと引き出せない

<資産運用>
〇メリット
・預金より高い年利が狙える
・そのためキャッシュフローをつくれる
・資産が大きく増える可能性がある

〇デメリット
・資産が投資した額より減る可能性がある

● 本記事は、執筆時点の情報を元に作成しています。金融に関連する法律、制度が改正、または各社のサービス内容が変更される可能性がありますのであらかじめご了承ください。
● 本記事は株式投資情報の提供も行っていますが、特定の銘柄の購入を推奨するもの、またその有用性を保証するものではありません。個々の金融サービス、またはその金融商品の詳細については各金融機関にお問い合わせください。
● 資産運用には一定のリスクが伴います。売買によって生まれた利益・損失について、執筆者、出版社ならびに記事配信媒体社は一切責任を負いません。資産運用は必ず、ご自身の責任と判断のもとで行うようにお願いいたします。

 

頼藤太希

株式会社Money&You代表取締役。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。WebメディアやYouTube、書籍、講演などを通してお金の情報を日々発信中。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

高山一恵

株式会社Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業。10年間取締役を務め退任後、現職へ。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

※本記事は頼藤 太希、高山 一恵著の書籍『お金の不安がスーッと消える! 資産寿命をぐんぐんのばす マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』から一部抜粋・編集しました。
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