＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：まるおじ
性別：男性
年齢：53
プロフィール：専業主婦の妻と大学生、中学生の子ども2人の4人家族の父です。子どもが同時に中学・大学に進学してお金も精神的な負担も大変でした。
40代後半の私の妻と50代前半の私の弟との話です。
私の妻と弟は、私が結婚してから接点を持つようになったのですが、お互いの性格が全く違うため話がかみ合わないことが多々ありました。
素直に感情を表に出し、あまり人を疑うことなく人情に厚くて涙もろい私の妻。
そしてドライで理屈っぽく、何事にも疑ってかかる私の弟。
全く正反対の2人は、お互いに「なぜそんなに冷たい対応をするのか」「どうしてそんなに構ってくるのか」と不平不満を私に言ってくることがありました。
それでも結婚以来、約20年間は大きなトラブルには至らずにやってきました。
しかし、2021年の冬のある日、一本の電話から2人の間で大喧嘩が勃発してしまったのです。
妻は、娘の人間関係が上手くいっていないことに悩んでいました。
そこで、いろいろな人にアドバイスをもらおうと私の母に電話をかけたのです。
ところが、タイミングが悪いことにちょうど弟が帰省しており、外出中だった母の代わりに電話に出てしまいました。
普段であれば、弟が出るとすぐに電話を切るところなのですが、なぜかそのときはそのまま弟に悩みを話してしまったそうです。
しかし、当然のように弟は妻の期待していたような励ましの言葉どころか、悩みを受け入れるような態度さえ示しません。
それどころか妻や娘の考え方や行動をバッサリと批判したため、途中からお互いを罵り合う大喧嘩に発展してしまったのです。
それ以来、弟が帰省しているときは、妻は私の実家には立ち寄らないようにし、電話もかけないようにするなど接触を避けていました。
しかし、2022年の初頭に私の叔母が亡くなり、妻も交流があったことから葬儀に出ることになりました。
電話での大喧嘩以来、約1年ぶりに弟と接触することになった妻。
私も2人が近づかないように気を遣いながら様子を見ていましたが、さすがに故人を偲ぶ場ですし、2人とも大人しくしていたので安心していました。
ところが、葬儀が終わって火葬場に向かう直前、事情を知らない親戚が2人に話をするよう言ってしまったのです。
それをきっかけに、私が止めるのも聞かず2人は再び激しい口論を始めてしまいました。
親族や葬儀場のスタッフも見ている前で繰り広げられる醜態に、私や両親が大恥をかかされたことは言うまでもありません。
結局、2人とも相手が悪いの一点張りで、今も2人の間の冷戦は終わる気配はありません。
どうしたら良いのか私も頭を悩ませています。
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