<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男性
年齢:60
プロフィール:SDGsというと難しく感じてしまいますが、娘(27差)曰く、つまりはリサイクルしろってこと、だそうです。
この頃ちまたでよく聞く言葉の一つにSDGsがあります。
日本語にすると「持続可能な開発目標」だそうで、中身は17項目もあるらしいと聞き、難しいなあと感じていました。
そんなことを娘(27歳)にボヤいたところ、シンプルな返答がありました。
「まあいろいろあるけど、さしあたってきちんとリサイクルすることから始めたら?」
なるほど、そう考えれば分かりやすい。
その流行りに乗ったわけでもないのでしょうが、近くのスーパーに資源ごみの回収施設ができました。
新聞紙や雑紙、ダンボールにペットボトルなど、リサイクルできるものを持ち込むと、スーパーで使えるポイントを付けてくれるというものです。
「ほかで捨てるよりはかなりお得だな。リサイクルにもなるわけだし...」
微々たるものではありますが、ゴミ捨て場に置くだけでポイントが付くので、この頃は重宝して持ち込んでいます。
しかしこの施設、不可解なトラブルがよくあります。
「ありゃ、まただ。お店の人を呼んでこないと...」
ペットボトルの回収機には、担当者を呼んでください、の文字が表示されています。
しばしばそんな不具合が起きているのです。
どうやら前の利用者が、詰まったりいっぱいになったりで受け入れ不能状態になったのを放り出していってしまったようです。
「お店の人に声をかけていってくれれば済む話なのになあ...」
やむなく人を呼ぶところからが私の仕事となってしまいます。
呼んだからといってすぐ来てくれるわけでもないので、担当の方が来るまで待っているのも結構難儀です。
先日、ダンボールを入れに行ったときにはこんなことがありました。
「よっこらしょっと...うわあ、何だ? 冷たっ!」
ダンボールを放り込むと、中から飛沫が上がったのです。
なんと、たっぷりと水を含ませたダンボールが置かれていたのです。
ダンボールや雑紙を入れる機械は、重量でポイントを加算する仕組みです。
重量をかさ増しするために、わざとたっぷりと濡らしてから放り込んだ輩がいるのでしょう。
別のときには、ダンボール箱の中に大量の金属ゴミが入れてあるのを見かけました。
これもかさ増しが目的の不心得者の仕業と思われます。
ダンボールの回収口には、写真入りのポスターが貼られています。
見ると濡らしたものや金属入りダンボールの他にも、家庭ごみを満載にした段ボール箱や土が入れられていたものもあったようです。
「このような行為を見かけた場合は警察に通報します」
こうまで書かれているのが、行為の悪質さを物語っています。
残念ながら警告の効果は薄いようで、数回に1回ぐらいの頻度でこうした不正なゴミを見かけてしまいます。
SDGsのための取り組みも、スーパーの人からすれば余計な手間をかけられているわけで、利用者として申し訳ない気持ちになってきます。
人の善意につけ込むつもりはないのでしょうが、当人は賢いつもりでしているケチくさい、そしてひどく迷惑な不正行為は不愉快以外の何物でもありません。
この怒りのぶつけどころに困っています。
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