バセドウ病後、甲状腺眼症に。原因が分かるまでの病院巡り

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ペンネーム:塔乃
性別:女
年齢:45
プロフィール:バセドウ病甲状腺機能亢進症)は症状が出てから1週間で治療が始まったのに、甲状腺眼症はいろいろ遠回りをしてしまい、治療まで数カ月もかかってしまいました。

それは、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療も順調に終わり、すっかり落ち着いて安心していた8年後、44歳の時に起こりました。目が痛いというよりは、目の上の骨が痛い・・・。

結局は、甲状腺眼症という甲状腺からくる病気だったのですが、その診断がつくまでずいぶん遠回りをしました。

かかりつけの内科で行っている定期検診では甲状腺ホルモンの値は長らく正常範囲だったので、目の痛みが甲状腺からくる病気だとは考えもつきませんでした。
本来は、最初にかかりつけの内科で相談すればよかったのですが、以前体の不調をすべてバセドウ病のせいにしていた時期に、かかりつけ医から「なんでもかんでもバセドウ病のせいにしてはいけません。データーが正常なので関係はありません」と強い口調で言われて以来、足が遠のいてしまっていました。

私の病院巡りは、接骨院からはじまり、耳鼻科、脳外科、眼科、そして専門の眼科という流れでした。
まず最初は、肩こりもあったので眼精疲労かなと軽い気持ちで接骨院へ。その後、蓄膿症もこのあたりが痛くなると聞いたことを思い出し、耳鼻科に。レントゲンは正常でしたが、念のため脳外科でMRIも撮りましょうと紹介状を書いてもらいました。年齢も40代半ば、脳を診てもらういいタイミングだと早速受診。結果こちらも問題なしでした。

それから少し経ち、だんだんとまぶたが腫れ、眼尻が引っ張られたようになっていきました。朝起きて30分もすると治るのですが、物が二重に見える複視という症状もでてくるように。そこで、次は眼科へ行きました。その眼科へは初診から再診、計4回通い、たまたま毎回異なる医師の診察を受けることになりました。診断は、甲状腺の影響でしょうと言う医師が2人、老眼ですという医師が1人、アレルギーかもしれませんという医師が1人でした。診断の差にびっくりしましたが、初期の場合は診断がつきにくいようです。

眼科では、それぞれの医師から経過観察でいいと言われましたが、不快な感じが続きます。そこで自分でも調べてみると、甲状腺眼症の治療を専門にやっている眼科があることを知りました。甲状腺の影響を疑っていた眼科医の一人に「行った方がいいですか?」と尋ねると「そこまではしなくていい」とのこと。失礼ながら気持ち的には、「これといった治療法を出してくれないのだから、専門病院を紹介してくれてもいいのに」と思いましたが、その場では言えず・・・。

結局、足が遠のいていたかかりつけの内科から専門の眼科を紹介してもらい、そこで正式に甲状腺眼症の診断がつきました。原因が分かって適切な治療を受けられたことで、今ではすっかり良くなりました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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