旦那が脱サラして夫婦で居酒屋経営を始めました。
何もかも順調だった矢先、旦那の浮気が発覚し、すったもんだの末に離婚して一人暮らしに。
その後、脳梗塞になり大事には至らなかったものの、私のことを心配した娘達の提案で、離れて一人暮らししていた長男と現在は同居しています。
▶前回|家族への愛情が薄い母。「孫の成長を見てほしい」と会いに行っても...
離婚後に一人暮らしを始めて少し経った頃のお話です。
市の特定健診で行った病院で糖尿病と診断された私は、お金をかけず、身体に負担にならず、尚且つ健康維持に効果のありそうな「ウォーキング」を始めました。

ある日のこと、夕方近くに家を出ると、帰りはすっかり薄暗くなっており、少し肌寒く感じました。
少し早歩きしてみましたが、寒さは変わらなかったので、体を温めるためにちょっとだけ走ろうと思ったのです。
しかしこの考えを後悔することになろうとは。
体調も良く、長く歩ける日がしばらく続いていたので、自分が年寄りで足があまり上がってないということをすっかり忘れておりました。
走っていた私は、少しの段差で勢い余って転んでしまったのです。
その時は一瞬何があったのかわかりませんでした。
歩いていれば転んでもそれほどの衝撃はなかったのでしょうが、走っていたばかりに体が宙に浮いたように感じました。

浮いた一瞬後に転倒し、歩道に片腕・頬・鼻・唇を勢いよく打ちつけました。
もう薄暗くなっていた時間で周りに人はいませんでしたが、道路を走る車の中の人には見られていたかもしれません。
転んだことが恥ずかしくてすぐに立ち上がった私は、鼻血が出ているような気持ち悪さを感じたので、マスクを押さえて家まであと10分ほどの距離を進みました。
手のひらを見ると少しの擦り傷とわずかな血液が見えました。

家に帰り着いてから、鏡を見て顔の様子を確かめると、
鼻と頬に擦り傷がありましたが唇はさらに酷く切れていて血が出ていました。
唇が切れているということは、転んだ時にマスクがずれていたのかな?
痛みを和らげるためにしばらく傷口に保冷剤をあてていました。
すると何とか痛みも落ち着いてきました。
それにしても、なんて酷い顔。

走っていたことで、歩いているよりも勢いがついたため、こうなってしまったのでしょう。
歩いていればここまでの擦り傷を作ることもなかったのだろうし、よろけるくらいで踏ん張れていたかもしれないし...
もうこれからは無理して走るのは止めておこうと心に誓いました。
自分が考えているよりもはるかに体の動きが鈍くなっているようです。
そういえば、常時マスクを着用している時期で良かったと思いました。
仕事をしていても腫れた唇と頬の擦り傷を隠せますから。

旦那と居酒屋をやってる頃にこんな傷を負ったまま店に出たら
「夫婦喧嘩でもしたのかな?」とお客さんに思われていたかも知れませんね。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。




