アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
息子の通う高校でPTAの会長に選出された時のお話です。
【前回】「だから盗み録りしたと?」PTA会議の情報漏洩犯を徹底追及!

PTA定例会の内容を無断で録音した吉田さんと江口さん。
それを元会長の米沢さんに聞かせ、現会長である私にクレームを入れさせようとしたという話を聞いたとき、あまりの発想に逆に笑ってしまった。
そもそも米沢さんは「前会長」ではなく「元会長」であり、2年前にお子さんが卒業してPTAも退任済み。
仮に前会長だったとしても、現PTAにとっては部外者であることに変わりはない。
PTA規約には「会員は会議に出席できる」とあるが、それは傍聴者としての出席を意味し、発言や採決への参加は認められていない。
議事録や会計簿の閲覧も会員に限られる。
にもかかわらず、会員ですらない元会長が会議に出席し、会長の隣に座って発言や採決に参加するなんて。
これまでの話によれば、PTA会長は退任後に自動的に「会長会」なるものに所属することになり、未来永劫PTAの会議や行事に許可なく出席・発言できる権利があるという。
そしてその会長会の世話役は毎年新しく退任した前会長が務め、新会長と連絡を取り合い、年間行事の予定などを元会長たちに伝え、イベントに団体でやって来るらしい。
学校側では、会長会のメンバーが入学式や卒業式、体育祭などにお祝いを持参してくれるため、PTAが対応する形で歓迎されている。
私が会長に就任した際、米沢さんから「会長会に入ったらお祝い金は1本だからね」と言われ、1本とはいくらか尋ねると「10万円」と言われて驚いた。
高額な授業料の私立高校なのに、卒業後もお祝い金を包む必要があるのかと疑問に思った。
米沢さんは「学校の建て替えや運営変更があった時にも会長会に伺いを立てるほど重要なんだから」と説明していたが、私には「祝い金欲しさに校長が取り入っているだけでは?」と思えてならなかった。
実際、1人10万円を4~5人の元会長が持参すれば、それだけでかなりの金額になる。
帳簿に記載されているのか、とふと思った。
ちなみに、前会長がどうしているのか電話で確認したことがある。
彼は男性で不規則なシフト勤務のため、米沢さんに頼み込んで会長会に入らないようにしてもらったらしい。
在任中も泊まり勤務で定例会や葬儀・告別式にすら出席できず、「入学式と卒業式に出ればいいという話で引き受けた」と言っていたことを思い出した。
その結果、会長会で一番下っ端は米沢さんとなり、元会長たちから「どうなっているんだ!?」と責められているのだろう。
本来なら現会長の私から元会長たちに招待状を出し、当日は役員一同で校門で出迎え、応接室に案内して接待するべきだ。
しかし招待状を出していないため、来るかどうかも定かではない。
来た場合には学校側で対応してほしいとPTA担当の倉木先生に話したところ、困った顔をされた。
「来たとして元会長たちはお祝い金を持参すると思いますが、それを受け取るのは校長ですよね?
PTAが頂くお祝い金ではありませんよね?
なら受け取る校長が対応すればいいのでは?
挨拶くらいは私一人で行きますが、本部全員で行く暇はありません」
と言った。
前年の学校祭でも米沢さんに急かされて役員全員で校長室まで行き元会長たちに挨拶したが、あれは一体何だったのかと不思議に思っていた。
さて、学校祭当日。
予定通りドーナツ店からの注文品が届き、激安店で仕入れたパックジュースも冷蔵庫で冷やして準備し、生徒や保護者から大絶賛で完売。
バザーの売上も好調で、前年度より福祉への寄付額が大幅に増えた。
そして問題の会長会だが、倉木先生から何の連絡もなかったため来なかったようだ。
招待もされていないのに来るはずがないと思ったのかもしれないが、お祝い金を受け取る校長が招待状を出せばよいだけの話だ。
校長にとって臨時収入がなくなり、残念だったに違いない。
前回の定例会以降、吉田さんと江口さんは姿を見せなくなった。
監査の江口さんは年2回の会計監査だけ出れば良いとして、1年の学年委員長である吉田さんはPTA活動が大事というより承認欲求を満たす場と考えているのではないかと思う。
連絡が全くつかず副委員長が困っていたため、「副委員長や本部が困って何度も電話を掛けると、『やっぱり私がいないと』って調子に乗らせるだけだから、全面的に協力しますから相談してって伝えて。調子に乗らせると大変よ?」と伝え、吉田さんには「本部が補佐いたしますのでご心配なく」とFAXを送った。
すると翌定例会に吉田さんの姿があった。
不祥事で辞任に至った前副会長の下条さんの二の舞になりかねないとでも思ったのか、何とも言えない気持ちだった。
高校にもかかわらず年間行事の多いPTA。総会までまだイベントが残っているが、このまま何も起こらないことを祈るばかりだ。
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