「ちょっと君、何が悪いか分かる?」他人の店で説教を始めた勘違い社長。見ていてイタい!<前編>

「50代の男性です。自分を敏腕と謳うとある会社の社長が、何を血迷ったか、行きつけの店に来た営業スタッフに余計な質問攻め、挙句の果てに説教が始まって...」

「ちょっと君、何が悪いか分かる?」他人の店で説教を始めた勘違い社長。見ていてイタい!<前編> 43.jpg

■自慢したいだけ!? ちょっと面倒な経営者の知人

10年程前に長期入院したことがあります。

退院後は歩行のリハビリが必要だったのですが、小さな飲食店を1人で経営する40歳の友人が、社会復帰も兼ねてと声をかけてくれました。

私が仕事に復帰するまで、無理ない範囲で店を手伝うよう提案してくれたのです。

そうして復帰するまでリハビリを始めた私ですが、店の常連客の中に、小さいながらも会社を経営する48歳の社長がいました。

友人によるとかなりのお得意様で、店の経営についてアドバイスをくれるため初めはありがたく思ったそうです。

実際、私の前でも長々と講釈が続くことがよくありました。

ただし、それは自分の経営者としての腕をひけらかしたいだけのようで、友人はいつもにこやかに話を聞いていましたが、内心「疲れる人」と思っていたようです。

ある日、いつものようにその社長がカウンターで講釈をたれていると、飲食店関連の備品を販売している20代後半と思われる営業がアポなしでやってきました。

彼は友人に何度も頭を下げ、パンフを開いて手短に商品の説明を始めました。

相手によっては早々お断りする友人も、その営業スタッフの真摯な態度にきちんと対応していました。

そのとき、パンフを覗いていた社長が口を挟みました。

「お兄さん、それ、こっちとセットにできないの?」

「申し訳ございません、そういった形の販売はさせていただいていないのです」

社長はふんふんと頷き、さらに横から口を出します。

「じゃあこれをそちらが言う契約でやったらどうなるの?」

「ええとですね」

やり取りがしばし続いた後、営業の説明が止まりました。

「申し訳ありません。ただいま確認いたしますので」

会社か上司に連絡するようで、彼はスマホを取り出しました。

「ちょっと待って!」

すかさず社長が制しました。

「君、自分から売りに来たんだろう。こっちから頼んだわけじゃないよね」

「あ、申し訳ありません」

社長は勝ち誇ったように笑いました。

なんだか怪しい空気になってきたのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

注目記事

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP
S