私が「家庭内別居」を決めた理由...陣痛で苦しむ私に夫が言い放った「許せないひと言」<後編>

「夫とは、家庭内別居中です。お見合い結婚ということもあり、ほぼ『交際ゼロ』で結婚してしまいました。結婚後わかった夫の冷たい性格。今でも許せない言葉があります」

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■24年前の夫の冷たい言葉。もう私は夫に優しくできない

予定日を4日過ぎ朝起きると、恥骨の痛みがひどく私は布団から起き上がれずにいました。

そんな私に夫が「病院に電話しろ」と言うのですが、病院からは定期的に痛みがくるようになってから電話するように言われていたので「まだ大丈夫」というと、白けたような顔で「大丈夫なら心配させるようなことは言うな」と言い放ったのです。

よくテレビなどでは旦那さまが「大丈夫?」などと腰をさすってくれたりという場面を見ますが、そんなことは夢のまた夢の話です。

もう今日にも出産しそうだというときに、痛いのひとことも言ってはいけないの? ちっとも心配してるようには見えないのに、心配させるなとはなんて自分勝手なのと腹が立ちました。

そのあと私は時々来る痛みにも声を出すこともできず、こんな家にいたくないの一心で一人で家を出て泣きながら1月の冬空を当てもなくさまよい続けました。

そして陣痛が来た夕方には親に電話をして病院に付き添ってもらいました。

今でもそれは私の中でプチ家出として記憶に残っています。

主人はというと私がただ買い物か何かに出かけたと思っているようですが。

それからの私はもう夫に優しさを期待しなくなりました。

でも私も夫には優しさを与えていません。

だってそれでは不公平ではありませんか。

ただ、今でも夫に優しくされたいという思いはあります。

相手に優しくされたときの安心感、嬉しさ、心が穏やかになる気持ちを感じたいし、そして自分自身ももっと優しい人間になれると思うからです。

そう思っても「大丈夫なら心配させるようなことは言うな」、その言葉が頭から離れず、あのときの自分の悲しさや恨みやつらかった気持ちを思い出しては、どうしても夫に優しい態度をとることができずに今日も1日を終える私です。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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