「アラフィフの私が20代の頃の恋愛話です。当時、付き合っていた彼と『ある食材』が原因で婚約破棄しました。その数年後に再会することになったのですが...。もうトラウマです」
■「モヤシ」は私にとってトラウマです...
その日、たまたまモヤシを切らしていて、野菜がピーマンしかなかったので、私は豚肉とピーマンを入れて焼きそばを作ったのです。
そのときは二人で笑いながら「ごめんね。今度買っておくね」などと話は終わったのですが、その後、彼の中でモヤシがなかった不満が増幅していったようです。
翌日会うと「モヤシぐらい買っておけばいいじゃないか」と、かなり真顔で言われたために、その後大喧嘩になってしまいました。
私が「なかったんだから仕方ないじゃない」と言うと、彼は「モヤシがない焼きそばなんて焼きそばじゃない」とまで言いました。
私はずっと蓄積していた不満が爆発し、「私、あなたと結婚できない」と、婚約を解消することにしました。
一人暮らしだった私は、婚約解消という重大事件について問い合わせしてくる家族や親戚が鎮まるまで電話にも出なくなり、近所の商店街で彼に会っても挨拶すらしなくなりました。
それから数年後、私は彼とばったり会い、久しぶりに話をしました。
そして、彼の自宅でパーティーをやるという話があって、私もそこに誘われたのです。
そして、パーティーの席でも、彼が例の焼きそばの話を蒸し返してきました。
しかも、モヤシが入っていなかったというだけではありません。
彼の記憶からピーマンと豚肉も抹消されてしまったらしく、「俺に何も入っていない焼きそば作ったことがあったよね」と言われたのです。
久しぶりの友達がいる前で、私たちは再び険悪な雰囲気となってしまいました。
それ以来、私にとってモヤシはイヤな記憶が蘇る、大きなトラウマとなっています。
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