「当時60代だった父は、信頼する仲間とビジネスを始めました。ところが、その信頼する友人から裏切られることに。私たち家族を襲った悲劇の事件です」

■実家の商売は好調。勢いのままに手を広げるも...
私の実家で起きた事件です。
当時、両親(当時60代)は趣味の物を扱う小さな店を経営していました。
両親は店の切り盛りに苦労している様子でしたが、業界にヒット商品が出たこともあって、羽振りの良い時期もありました。
店には子どもから大人まで常連さんがいて、趣味の同好会のようなグループを作り、店に顔を出すと何人かが集まって話に花を咲かせていました。
そんな中、両親はビジネスの拡大を狙ったのでしょう。
2号店を開店し、常連客だった両親より2歳ほど年下の男性Aさんに、暖簾分けのような形で運営を任せることにしました。
2号店を出したことで、私としては実家も安泰だと思っていました。
2号店を運営するAさんとは特に関わりはありませんでしたが、たまに顔を合わせると「お坊っちゃん、社長にはお世話になっています!」などと持ち上げられ、調子の良いおじさんといった印象を持っていました。
そんなある日、母から電話があり、「Aさんから連絡がないか?」と尋ねられました。
突然の電話に戸惑い、母の意図が分かりませんでしたが、あるわけがないと答えました。
すると、母は「Aさんが夜逃げして...」と言うのです。
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