認知症のお義母さんと、手足は不自由だけどしっかり者のおばさん(義叔母)の2人を在宅介護するバニラファッジさん。今回は「お義母さんの物への執着」をご紹介します。
【前回】認知症の義母は「物への執着」が強め。タンスにはカーディガンだけで...えええ?
新しいカーディガンを欲しがるお義母さんは、自分がすでにカーディガンをたくさん持っているということで納得したようでしたが、半日もすると着ていたカーディガンを再びタンスに仕舞い込み、いつもの格好に戻っていました。
そんなイザコザがあった日の深夜...
おばさんから介護コールがありました。
おばさんを車椅子に移乗するも...
お義母さんを起こさないようにそーっと開けたら...
なんと! おばさんの例のカーディガンを着て、両手にこれまたおばさんの靴下を持ったお義母さんが真っ暗な部屋でボーゼンと立っていました
感情や行動が自分でコントロールできなくなったお義母さんのその姿はあまりにも哀れで、私はかける声を失いました。
しかし...
おばさんにガミガミと叱られて...
私は翌日、同じカーディガンを買いにお店に走りましたが、歳末バーゲンで買ったそれはもう売り場には並んでいませんでした。
お義母さんはそんなにこのカーディガンを気に入っていたのかと思うと、少しかわいそうにも思えてきました。
しかし、その数日後にこのカーディガン問題はあっさりと解決しました。
お義母さんがカーディガンのことを何も言わなくなりました。おそらく新しいカーディガンを着ている妹を見慣れてきたんだと思います。いつもの風景にカーディガンが馴染んで気にならなくなったようです。
認知症のお義母さんが新しいものに慣れるのに、だいたい1週間くらいかかりました。
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