「お香典貧乏」状態の両親。それでもお葬式には出席すべきですか?<前編>

「コロナ禍が落ち着いた頃のことです。父の知人が亡くなり、葬儀に参加することになりました。それも一人や二人だけでなく次々と...。生活に余裕のない両親ですが、それでも参加すべきでしょうか」

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■知人の葬儀に参加したがる父

実家の父(80代)は、母(70代)と2人で年金生活をしています。

幸せなことに、コロナ禍が始まってからも健康で、2人で仲良く暮らしているようだったので安心していました。

ところが、コロナが少し落ち着いてきた2021年秋頃、母からこのような電話がかかってきました。

「最近、お父さんのまわりで訃報が増えてるんだけど、お父さんがやたらお葬式に出席したがっちゃって困っているのよ。コロナの感染も心配だし、お香典の出費もバカにならないし...」

話を聞くと、コロナ禍では家族葬が多かったのですが、コロナの流行が落ち着くにつれて人を呼ぶお葬式が増え、父の元にもちょくちょく話が来るようになったとのことです。

コロナ禍が少し落ち着いたといってもまだ感染のリスクがありましたし、母としては高齢の父が人の集まるところに行くことを心配していました。

母の気持ちはよく分かりますし、元気とはいえ高齢なので私もとても心配でした。

そして、それ以上に困っていたのがお香典のことです。

お香典もまとまった額の出費になるので、あまり頻繁に行かれると困るとのことでした。

しかしやっかいなことに、父は疎遠だった人のお葬式、それが遠方の人であっても何かと理由をつけて行きたがるのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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