「胃がんステージ4だと思われます」病院嫌いの父をなんとか病院に連れて行った結果.../キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているベにゆうです。

【前回】食べることよりお酒優先の父が心配。「食べない」のは単なるわがまま? それとも...

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病院嫌いの父(77歳)が入院した。

今まで特にこれといった病気をせずにきたので、健康的には見えなくてもこんな感じで長く生きていくのかな...となんとなく思っていた。

今、病室で何を思ってるのだろう。

ここ2~3年、調子が悪そうな時に「病院に行ってみたら?」と勧めたこともあるが、父は「入院したら帰って来れないだろ」と言っていたなと思い出す。

痩せすぎの父。年齢よりもはるか上に見える父。

食べる量が極端に少ない父を長いこと心配してきた。

とうとうっていうのかな、やっぱりなのかな...ついにこういう日が来たか、と思った。

振り返って気がついたのは、私達家族は父を心配することや、意見しても聞き入れられないことに慣れ過ぎてしまっていたのだ。

心配を伝えても「放っておいて欲しい」

意見を言っても「お前たちにはわからない」

今回、一歩離れた目線で見てくれて、「じゃあいいや」とならずに意見してくれた夫に感謝している。

今年の5月の連休の頃、好きだったものすらあまり食べなくなり痩せた父を見た夫は、「お父さん病院に連れて行かなくていいの?」と私に言った。

私は、「行った方がいいんだと思うんだよ。だけどいつも行きたくないって言うから」と返したものの、本音では、栄養が足りなくてそのうち歩けなくなるのでは...と不安に思っていた。

ただ、母と兄に相談なしでは父のことを勝手には決めれない。

2人に父のことを伝えるのは気が重かったが、「少しは頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせた。

2人の意見は私が最初に思ったことと同じだった。

「本人が病院には行かなくていいって言うんだから、そうさせておいた方がいいんじゃないの?」

しかし夫は、このままじゃ良くないと思うと繰り返し私に言う。

だけども母と兄がそうしようって言わなければ、無理に病院へは連れて行けない。

それでもやっぱりいつもとは違ってきた父の様子に、どうしたらいいの?と悩んだ。

夫は「お母さんとお兄さんの意見ももちろんすごく大事だけど、なんとかしなきゃないと思うよ。あまり出しゃばらない形で少し考えよう」と地域の福祉センターに相談してくれた。

すると「一度病院に診察に行けば、次回からは訪問診察してくれる病院があるから、そこへ聞いてみましょうか?」と教えてもらえた。

私はそれならば!と母と兄に聞いてみた。

しかし、その話をしても、2人は「余計なことをしなくていいのに」という雰囲気で、また私は間に挟まれたような感覚になった。

けれど意外だったのは、ここで父本人が「それなら行って見るか」と言ったこと。

きっとそれだけ身体が楽じゃないのだろう。

予約して病院へ行った。

やっとここまで来たよと思った。

家では愛犬の散歩へ行き、茶の間でテレビを見たりしていた父だったが、病院の待合室では座っているのが辛そうな上、「寒い」と言うので、側にいると気の毒に感じてきた。

こんなに座ってもいられないなんて...。

予想以上に短期間で弱ってきているように見えて、不安が大きくなった。

これで大丈夫なはずがない。

けれど「ほんとはどこか痛いんじゃないの?」と聞くと、「大丈夫だから放っておいて」という調子で返される。

心配している表情が伝わらない方がいいのか?と思いながら、なるべく楽に座れそうな場所を探して座らせていたが、どうしても辛そうだった。

結局、看護師さんにお願して、空いている部屋のベッドに横にならせてもらい待っていた。

最初の診察は、血液検査、心電図、超音波検査、尿検査、レントゲン検査。

父には長かったと思う。

ようやく呼ばれて、父本人と母と私が医師から検査結果を聞いた。

ヘビースモーカーだったし、痰が多く出ていたから、きっと肺が悪いんじゃないかなと家族で話していたが、肺は「そんなに悪くない」らしい。

担当医は「私の見立てでは"胃がんでかなり進行しているステージ4"だと思われます」と言った。

思わぬ検査結果に家族一同ショックを受けた。

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セロリのガスパチョ

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材料(4人分)

トマト...2個(湯剥きする)

きゅうり...1本(筋をとる)

セロリ...2本

黄パプリカ...1/2個

バゲット...15g(ちぎっておく)

チキンブイヨン...小さじ1

オリーブオイル...小さじ2

白ワインビネガー...小さじ1

にんにく...少々

タバスコ...少々

塩...少々

作り方

1)野菜はトッピングに使いたい分は小さく切る。トッピング意外は全て薄切りにする。バゲットは適当な大きさにちぎるか切る。

2)ミキサーにトッピング以外の全ての材料を入れ10秒程度混ぜ、器にうつして冷蔵庫で冷やす。

3)トッピングの野菜は小さく刻んで混ぜ合わせ散らす。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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