義実家の蛇口が消えた...いつ? どうして!? 請求書でわかった意外な「ありがた迷惑」<前編>

「60代の男性です。妻の実家の脱衣所と浴室の蛇口が突然消えました。犯罪? それとも超常現象? びっくりしたお話です」

義実家の蛇口が消えた...いつ? どうして!? 請求書でわかった意外な「ありがた迷惑」<前編> 15.jpg

■妻の実家の蛇口が消えた! いったいなぜ...?

1999年、私(当時39歳)は妻の実家の隣にある敷地に家を建てました。

妻(当時35歳)の実家には、高齢の父母が2人だけで暮らしていました。

2011年に義父が亡くなってしばらくした後、ひとり暮らしになった義母は認知症が進行し、昼間はデイサービスに行くようになりました。

妻が母の世話をするため、実家と我が家を行き来していた2016年の3月末のことです。

義母(当時86歳)が食べ物をこぼしてパジャマを汚したので洗濯しようと、妻が洗濯機のある実家の脱衣所に行きました。

すると、妻が慌てて戻ってきました。

「ないの! 洗濯機のところも浴室も蛇口がなくなってるのよ!」

どういうことかと、私もすぐに確認に行きました。

確かに洗濯機につながっているはずの蛇口がなく、蛇口の出ている場所は閉栓キャップで塞がれていました。

浴室もシャワーノズルがホースごと外されていて、閉栓キャップで塞がれていました。

これでは洗濯機を使うこともお風呂に入ることもできません。

その頃、義母はデイサービスで入浴し、洗濯物は妻が持ち帰って洗っていたので、実家の浴室や洗濯機は使うことはありませんでした。

だから、そのときまで気付かなかったのでしょう。

でも、いつ、誰が、どうして、蛇口をはずして閉栓キャップをしたのか分かりません。

そういえば蛇口は高く売れると聞いたことが...泥棒の仕業だろうか?

すぐに警察に連絡すると、確認のために来てくれましたが、「いつ起きたのか分からないようではどうにもなりませんね」とすぐに帰っていきました。

私たちは再発防止に監視カメラを付けましたが、その後、何事も起きませんでした。

■蛇口が消えた理由は「泥棒」ではなく「すぎた親切心」⁉

1カ月ほど経った2016年4月、近くのガス会社から請求書が届きました。

水道工事代5万円、その中に閉栓キャップ代も含まれていました。

「ガス会社がうちの水道工事を? なぜ?」

ガス会社に問い合わせてみて、ようやく謎が解決しました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP