「40代の女性です。知人が働いていた会社がとんでもないブラック企業でした。令和の時代にもいまだこんな異常な会社があるなんて驚きです...」
■モラルゼロの社長が経営するブラック企業
私の知人のAさん(43歳男性)が1年前まで働いていた職場のお話です。
Aさんは、生鮮スーパーで店長として働いていました。
そのスーパーでは、野菜や果物を地元の農家からの業務委託で店頭に並べており、売れ残ったものは、社員らが農家の方から譲り受けることもあったようでした。
会社を運営していたのは「社長が白と言えば黒のものでも白となる」ワンマン社長。
なにかと働き方が話題になるこのご時世に、告発されかねないサービス残業や休日出勤もあるようです。
また、社長の意見に反対するような社員には露骨に制裁を与えるような、いわゆるブラック企業でした。
その社長は、感染防止のために飲み会などは控えられていたコロナ禍でも、自分のお気に入りの社員を引き連れて飲み歩き、どんちゃん騒ぎをするようなモラルに欠けた人物でした。
■そんな理不尽なやり方、許せますか?
ある日、Aさんは会社の方針に納得できないことがあり、社長に反発したのだそうです。
するとその数日後、社長とその取り巻きの社員たちからAさんの部下らが呼び出され、予め内容の記載された始末書にサインをするように言われたのです。
その始末書には、「会社の商品である野菜や果物を勝手に持ち帰ったため横領にあたる」との記載がありました。
そもそも、実際は業務委託契約のため、野菜や果物は会社の持ち物ではなく、農家の方から預かっている状態であり、それを譲り受けただけなので決して横領には当たらないと思うのですが...。
「この書面にサインさえすればあなたたちにとって悪いようにはしないから(=サインをしなければどうなるか分からないけど)」
Aさんの部下たちはこう詰め寄られたそうで、記載の内容に違和感があったにもかかわらずサインをせざるを得なかったそうです。
後日、Aさんは部下の監督不行き届きということで懲戒処分を受けることになりました。
何%かの給料カットと、突然の他部署への異動が命じられたのです。
それは事実上の降格でした。
部下の人たちも決して横領はしていませんし、それらの事実を知っている人たちからすれば、明らかにAさんが社長に反発したため、制裁を与えられたとしか思えないようなものでした。
社長は自分に反発した社員を邪魔者扱いし、「冷や飯を食わせる」というのが常套手段でした。
Aさんは不当な降格で労働基準局への訴えなども考えたそうですが、これ以上こんな異常な会社と関わるのが嫌になり、会社を辞めたそうです。
いまのご時世こんなひどいやり方の会社がいまだにあると聞いて驚きました。
そんな異常な会社がいつまでも残り続けるとは到底思えません...。
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