カレーは「必ず外で」⁉︎わざわざ薪で火をおこし、大鍋でカレーを作る伯父の謎習慣

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■「カレーは外で作って外で食べる」謎の習慣

私の母(現在70歳)から聞いた話なのですが、母の兄、私にとっての伯父(20年前に他界)は、子どもの頃からカレーライスを食べるときは、なぜか外で調理して、外で食べていたというのです。

幼いときに母を亡くした伯父は、長男ということもあり責任感が強く、私の母を含めた4人の妹をとても大切にしていたそうです。

そんな伯父が大好きったのが野外カレー。

小さな妹たちを喜ばせようとしていたのかもしれませんが、キャンプでもないのにわざわざ外で調理して食べるなんて、なぜ?

主婦の私からしたら、片付けも大変だし食材だってキッチンで切ったほうが楽なのに...と思えてなりません。

ですが、伯父のこの変な習慣がなんだか楽しくて、母から話を聞くたびにわくわくしてしまうのです。

田舎にある母の実家には、広い庭がありました。

伯父はそこに薪で火をおこし、石を並べます。

そこに大きな鍋を置き、カレーを作っていたそうなのです。

カレーができるまでの間は鬼ごっこをしたり、ときには伯父が近所のおじさんのモノマネをしたりして、母たちを笑わせてくれたとか。

■庭を飛び出し河原でもカレーを作ってしまう伯父

伯父は庭でのカレー作りでは飽き足らなくなったのか、やがて近所の河原で焚火をしてカレーを調理するようになったそうです。

わざわざどうして!? と謎は深まるばかりですが、まだ小さかった母たちはそれが楽しみで、河原でカレーを作る兄をじっと見守っていたそうです。

調理道具や食材は、子どもたちだけでせっせと河原まで運びます。

大変そうだけど、なんだか楽しそう。

カレーをお腹いっぱいになるまで食べて、河原で遊び、またお腹が減ると大鍋のカレーを食べるという、なんとも人間の原点とも言えそうな遊びをしていたそうです。

伯父は当時の情勢もあり、中学卒業後は高校に進学せず、すぐに働きました。

歳を重ねた伯父は寡黙で頑固な人でしたが、たまに見せてくれる笑顔は優しく、私は伯父が好きでした。

若い頃から一生懸命に働き、妹たちを大学や専門学校に入学させ、卒業するまで面倒を見てくれた伯父。

私の母も兄である伯父にはとても感謝しており、ぶっきらぼうな言葉しか言わない伯父なのに、歳を重ねてからも「兄ちゃん」と慕っていたことが印象に残っています。

この「野外カレー」のことは、伯父が亡くなってから聞いたことなので、なぜそうしていたのか分かりません。

もしかするとシンプルに伯父が外で作るカレーが好きで、小さな妹たちを巻き込んでいただけかもしれません。

勝手にいろいろと想像して、妄想好きな私はやっぱりわくわくしてしまうのです。

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