アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■スーパーマーケットは人間博物館。いろいろな人の姿が見られる
60代の男性です。私は、スーパーマーケットに買い物に行くのが大好きです。
日々の献立を考えながらいろいろと見て回り、安売りの肉や野菜を見つけては、今夜はこんな献立で、などと思いを巡らせるのはなかなか楽しいものです。
しかし、さまざまな人が集まるスーパーには、ときには不快な方もいます。
レジで小銭貯金の瓶を開けて1円玉を数え始める方、肉売り場のすべてのパックを見定めようといじり回す方、日付の新しい牛乳パックを求め手前のすべてのパックを倒して手を突っ込む方...。
まあ、その場限りの関わりしかないため、大体は眉をひそめるか失笑して終わりです。
しかし2023年1月末、なかなかに許しがたいご婦人に遭遇しました。
その日はクーポンサービスデーで、クーポンを呈示すると買い物1回あたり任意の商品1つを20%オフで買えるという日でした。
クーポンは店頭で自由に取ることができるので、どのお客さんも手に持って買い物を楽しんでいました。
「今日はちょっと豪華なステーキといくか...」
私は、普段はなかなか手が出ないステーキ肉を携えてレジに並びました。
サービスデーということもあってか、4つあるレジはどれも長めの列ができていました。
しかし、左端の列に並ぼうとした人たちは、レジの様子を覗き込むとヒソヒソ言いながら他の列へ移動していくのです。
■レジを占領していた年配の女性、その手には大量のクーポン券が
問題のレジを見ると、60代と思われる女性がカゴいっぱいの商品を前にして何かを言っていました。
「お友だちからたくさん頼まれちゃって...ごめんなさいねえ」
言い訳がましく商品の会計をしてもらっていたのですが、その方法は異様なものでした。
「はい、一旦これでしめてくださいね。次はこれを...はい、クーポン使って!」
その手には大量のクーポン券が握られていました。
「会計1回あたり1枚使える」クーポンです。
1つ商品を買うごとに会計を締めれば、何回でも使えることに目をつけたのでしょう。
正直なところ、私もクーポンを使いたい品物が2つあっため、一度会計を終えてから改めて会計をしたことはあります。
そのときは一旦レジを離れて、改めて列の最後尾に並び直しました。
それでも図々しいと思う方もいると思います...お恥ずかしい。
しかしこの女性、1商品ごとに会計を締めて、同じレジで何度も会計を行っているので、完全に占領されています。
ルール上はOKかもしれませんが、うーん...。
いつまでも繰り返される光景に、たまりかねた店長らしき方(50代の男性)が穏やかに声をかけました。
「お客様、他のお客様にご迷惑ですので...」
すると、女性から噴飯もののセリフが飛び出したのです。
「あら、1人1枚とか書いてあったかしら? お友だちの分も頼まれているので、1つ1つレシートを分けないとねえ...お分かりでしょ?」
店長の注意や周囲の視線など意にも介さない答えです。
結局、私がレジを終えるまでの10分ほど、その女性はレジを占領し続けていました。
「あれって、ありなの?」
ヒソヒソ話しながら店を去る人たちの声は、おそらく彼女にも聞こえていたと思います。
その声がまったく聞こえないかのような素ぶりのご婦人。
傍若無人とはまさにこのことだな、と呆れて見ているばかりでした。
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