「目の前にファスナー全開の男が!」片道2時間の通勤電車で遭遇した恐怖の出来事

「50代の女性です。苦労して席に座った満員の通勤電車。すると、目の前にファスナー全開男が! とんでもない光景に目を疑った出来事です」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■満員電車で目の前に立つ男性が突然の奇行

かれこれ35年前、私(当時24歳)は片道2時間ほどかけて通勤していました。

乗車時間が長いので、帰りの電車は座るためにわざと1〜2本の電車を見送っていました。

その日の夜もホームで30分ほど耐え、列の先頭まで辿り着いた末に座ることができました。

ホッとして、ウトウトし始めたのも束の間、目前に明らかに酔っ払っている50代ぐらいの中年男性が片手を吊革にかけて、座っている私に倒れ掛かるように立っているのに気づきました。

サングラスをかけていて、身長は180cmぐらい。

細身で背の高い、ちょっといかつい風貌の中年男性でした。

酔っていてバランスが取れていないのか、身体を常に横にクネクネ、前後にゆらゆらさせていました。

いまにも私の顔面と接触しそうな感じで、気が気ではありませんでした。

電車が駅を出発してから10分ぐらい経過した頃、おもむろに前を向くとなんと! 男性はパンツのファスナーを下ろそうとしていました。

ちょうどファスナー部分は私の目の高さ。

突然の奇行に私は驚いて、声が出ませんでした。

その男性の隣に立っていた会社員風の男性に咄嗟に「助けて〜」という視線を送ったのですが、男性の奇行に気づいてない様子でした。

不幸なことに、私の両隣の男性たちは仕事でどっぷり疲れているのか爆睡。

周囲の誰にも分かってもらえず、焦りながら、私はさらに隣の席に座る80代ぐらいの女性に救いを求めるような視線を送りました。

その女性は男性のファスナー全開に気づいていたようなのですが、「もう、ほんと、しようがないわね〜」とでも言いたげな諦めの表情でこちらを見つめ、首を横に振るだけでした。

■この席は譲れない! と頑張ったが耐え切れず立ち上がったら...

「せっかく苦労して手に入れた席。こんなことで、あけ渡すわけにはいかないっ!」

そう思って5分ぐらいは顔を横に向けたり、下を向いたりしながら、ファスナーから目をそらすようにして頑張ったのです。

しかし、電車が揺れるたびに私の鼻先に触れそうになるファスナーの開口部。

そして、これから起こるかもしれない、もっと最悪の展開を想像すると、ついに耐えられなくなり、思わず席を立ってしまいました。

すると、その男性は空いた席に座ってゆっくりとファスナーを閉めたのです。

性的な欲求でもなんでもなく、ただ座りたかっただけのようでした。

「いやいや、そりゃ見た目も若さも中途半端な私だけど、だからっていい大人があんなことする⁉」

ファスナー全開の男の罠に引っかかり、立ち上がってしまったことが情けなくて...。

なにに傷ついたか分からないほど傷ついた上に、ドロドロに疲れて家まで辿り着いたのでした。

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