「60代の男性です。スマホは便利な道具ですが、なにか不調が出たときには困ります。そんなときに頼りになるのが携帯ショップですが、中には困ったお客もいるようです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■困り事を抱えて相談に訪れた携帯ショップ。そこで遭遇した隣席の男性...
今年、2024年の1月のこと。私は携帯ショップにいました。
「けっこう混んでるなあ...まったく新年早々ついてない」
しばらく前からスマホの挙動がおかしく、その日は相談に出向いたのでした。
混み合った店内にちょっと後悔しながらも、30分ほど待つとカウンターに案内されました。このとき、同時に隣の席に案内されたのは私とほぼ同年代(60代)と思しき男性でした。
「すみません。どうもしばらく前から急に画面が暗くなったりして...」と状況を話すと、私の担当の方は少しスマホを点検すると言って、店の奥に行きました。
手持ち無沙汰になった私は、聞くともなしに隣の席の会話を聞いていました。
「だからさ、〇〇ってアプリが立ち上がらなくなっちゃったんだよ」
「なるほど、ただアプリのサポートはアプリの開発会社の対応となるので、当方では対応いたしかねます」
対応している20代の女性は申し訳なさそうに頭を下げていました。
「はあ?いやスマホの話なんだよ、なんとかしてよ。困ってんだからさ」
食いさがる男性に相手も困っていましたが...。
「では機器の状態を調べてみますので、お待ち下さい」
できる範囲のことはしてみようと思ったらしく、男性のスマホを手に取りました。
「おい、人の携帯の中を勝手に見るなよ」
思いがけない言葉が男性の口から発せられました。
男性の携帯を手に奥の作業スペースに行こうとしていた女性は、呆気にとられた様子です。
「しかし、機材で確認しないと...」
女性がつぶやくように言うと、男性は席を立ち、担当者の方に詰め寄り「だったら俺の目の前でやってくれ」と言い放ったのです。
■店の奥に店員と一緒に消えた男性。その信じられない言動とは?
「お客様、こちらスタッフオンリーでして...」
店長(30代男性)が見かねて男性と女性の間に割って入りました。
「裏に持っていってデータでも抜かれたらたまらんよ。見られて困ることでもするのか?」
男性は店長をジロジロと見ながら絡みます。
「そういうわけでは...では作業を見るだけですからね」
結局、店長が折れて、3人で店の奥に入っていきました。
入れ違いに私の担当者が出てきました。
「バッテリーの不調のようです。リフレッシュ作業をするので少々お時間をいただいてよろしいでしょうか?」
「もちろん構いません」とお任せして、店の奥の様子に耳をそばだてました。
すると、
「おい、何見てんだ?」
「そんな怪しげなものをつなぐなよ」
「それは...プライバシーだろ!」
先程の男性の声が続けざまに響いてきます。その都度、女性店員や店長がなだめる声が聞こえてきますが、男性の声の勢いは増すばかりでした。
すっかり困惑しきった女性の泣きそうな声が聞こえてきました。
「あの、ネットワーク暗証番号を入力していただけますか?」
すると、男性がとんでもないことを言い始めました。
「そんなの知らんよ。そっちで調べてくれ」
プライバシーをどうこう言うくせに、暗証番号を調べろというのです。
「いや、それはこちらでは調べられませんので...」
店長の答えは当然でしたが、男性はさらに畳み掛けます。
「何だ、そんなこともできないのか?あんたらプロだろうが」
プライバシーを守りたいんだか、勝手に調べられても構わないんだか、なんとも矛盾だらけのやり取りに、聞いているだけでも腹立たしい出来事でした。
私はスマホのバッテリーリフレッシュ作業が終わったので店を出ましたが、その後はどうなったのでしょうか。
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