「55歳の男性です。嫌いなご近所さんを避けるために、仕方がなくウォーキングのルートを変更した妻。しかし、お陰で新たな発見があったようで、ウォーキングが以前より楽しくなったようです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■妻のウォーキングルートに現れた嫌いなご近所さん
40代後半の妻の話です。
若い頃は標準体型だった妻でしたが、子どもを産むたびに体重が増加していき、40代にさしかかった頃にはかなりのぽっちゃり体型になってしまいました。
何とかもとに戻すべく、食事制限やサプリメントなどいろいろ試してはみたものの、少し痩せてもすぐにリバウンドしてしまい、一向に悩みは解消されませんでした。
結局、生活習慣を改善しなければいけないということになり、5年くらい前から毎日夕方に30~40分間ウォーキングをしています。
我が家から程よい距離に大きな公園があり、そこが妻のウォーキングのルートです。
他にもウォーキングをしている人や犬の散歩をしている人も多く、しばらくすると同年代の友人ができたこともあり、今度こそダイエットは成功するかのように思えました。
しかし、ウォーキングを始めてから2年ほど経ったある日、いつものように公園をウォーキングしている最中に、近所の奥さんとばったり出会ったそうです。
その奥さんは妻より5歳ほど年上で、最近体力が落ちてきたからということでウォーキングを始めたところだったそう。
近所でも評判の良くない人で、妻も嫌なことを言われたり、迷惑を掛けられたりしたことが何度かありました。
妻はその人と出会わないように時間を変えたのですが、その奥さんは日によってウォーキングする時間を変えているようで、その後も何度か会ってしまうことがあったそうです。
そして、ついに妻は「ウォーキングを辞める」と言い出しました。
■仕方がなくルートを変えてみたら新たな発見!
ようやく体を動かす習慣がついたのに、こんな事で断念することになったと、妻はとても落ち込んでいました。
すっかりダイエットする気をなくしてしまった妻を見かねて、少しでも気分転換になればと思い、週末にいままでと違うルートでウォーキングすることを提案しました。
最初は嫌々出かけた妻でしたが、歩いているうちにいままで行ったことのないパン店やケーキ店を発見し、思いのほか楽しそうにしていました。
そして、次の日はまた少しルートを変えて1人でウォーキングをしていると、珍しい犬を散歩している人と出会うことができたと、嬉しそうに話してくれました。
それからも、妻は新しい発見を求めて日々少しずつルートを変えながら、ウォーキングを続けるようになりました。
1年くらい経つと、近所には通ったことのない道がだんだんと少なくなり、妻は新たな発見を求めて、さらに行動半径を広げていきました。
最近は仕事終わりの私も一緒になって、夜に車で隣町まで出かけ、ウォーキングをするようになりました。
毎晩夫婦でスウェット姿で車に乗り込み出かける姿に、ご近所さんたちは不思議そうにしていますが、いまでは2人で週末に道路地図を見ながら、新たなウォーキング先を探すのが我が家のルーティンになりました。
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