「お父さまの生体反応がありません」電話で告げられた衝撃の事実。最悪の事態を想定していたら...

「43歳の女性です。父(70代)は、とある警備会社の1人暮らし高齢者の見守りプランを契約しています。ある日の早朝、いきなり私の携帯電話に知らない番号から電話がかかってきました。出ると『お父さまの生体反応が24時間ありません』と言われ...」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■疎遠な父が「1人暮らし高齢者の見守りプラン」を契約

私は、1人暮らしの父(70代)とほぼ縁を切っている状態です。

父はモラハラがひどく、母を通して必要事項のやり取りをしていましたが、20年程前に母が亡くなってからは、口をきけば喧嘩ばかり。

話が全く通じません。

性格がきつく、攻撃的な父と話すことは私にとってストレスであり、申し訳ない気持ちがありながらも、この距離感を維持したいのです。

そんな父でしたが、数年前に大病を患いました。

働いていた会社も辞め、いまは年金暮らしです。

病気も治って退院したとはいえ、1人で倒れてしまったときのことを心配したのだと思います。

父はある警備会社の「1人暮らし高齢者の見守りプラン」に契約し、私が緊急連絡先となりました。

このプランは居間などにセンサーを置き、なにかあったらボタンを押せば警備員がかけつけてくれます。

1日中、誰も動いた反応がなければ「生体反応なし」ということで、警備員が合い鍵で家を開け、中を確認してもらえるサービスです。

いまは便利なものがあるなと思い、疎遠となった父の緊急連絡先になることは全く問題ありませんでした。

■早朝の電話で「生体反応がありません。いまから家に向かいます」

冬のある日の早朝のことです。

知らない番号から私の携帯に突然の電話。

まだ寝ていた私はびっくりして飛び起き、なにかと思って電話に出たところ、警備会社でした。

「お父様の生体反応が1日ありません。いまから自宅に向かって家の中を確認してもよろしいでしょうか?」

そう言われて、私は頭が真っ白になり、自宅へ行ってもらうようにお願いして、警備会社からの続報を待ちました。

もしかして倒れた? 怪我をして動けないのか?

緊張して待っていると、30分ほどで警備会社から再び電話が。

急いで電話を取ると、部屋には誰もいなかったとのことでした。

となると、父は家以外のところにいるということです。

道で倒れたんじゃないか...と思いつつ、確実なのは父の携帯に連絡をすることです。

久々に父へショートメールを送ると、10分くらいで返事がありました。

「友達の家で飲んでいた」と。

どうやら、1日不在にするときはセンサーを切らなければいけないそうなのですが、それを切り忘れてしまっただけでした。

警備会社からの電話を待っている間、これからどう動かなければならないか。

もしものときの病院、お葬式、実家の処理、相続放棄のやり方...。

そんなことで目まぐるしく頭の中はいっぱいいっぱい状態だったので、とても疲れました。

まあ、何事もなくてよかったです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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