「43歳の女性です。『できる女』として憧れていた年上の女性社長がいました。いつかは私も彼女みたいになりたい...そう思っていました。しかし彼女の本性を知り、驚きとともに憤りを感じました」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■異常なほどお金に執着するやり手女社長
知り合いのAさん(女性60代前半)の話です。
Aさんは、建設関連会社の社長を務める敏腕女社長です。
もともと彼女の夫が社長だったのですが、夫が亡くなってからはAさんが社長となり、会社を切り盛りしてきました。
行動力があって頭の回転も速いAさん。
商売上手で、取引先とも上手に付き合っていました。
あるとき、Aさんの母親(80代半ば)が倒れたと連絡が入りました。
母親はAさんの兄夫婦と暮らしており、その関係は良好で、兄夫婦は母親をとても大切にしていたそうです。
母親の病気は脳梗塞でした。
幸い命に別条はなく、病状が落ち着いてからは話すこともできたそうです。
しかし、後遺症が残り、車いすが必要な生活になってしまいました。
母親の入院中、Aさんは遠方であるにもかかわらず、見舞いに何度も足を運びました。
その後、母親は無事に退院し、Aさんの兄夫婦の家に戻ったそうです。
すると、すぐにAさんは兄夫婦の家を訪れ、なんの前触れもなくこう言ったそうです。
「お母さんは私が引き取るから」
兄夫婦が止めるのを無視して、母親の荷物をまとめ始めたとか。
母親の荷物だけでなく、預金通帳と印鑑さらにはマンション経営の権利書など、なにもかも持ち出したそうです。
Aさんの母親はマンション経営だけでなく、店舗などのテナントオーナーでもあり、家賃収入がかなりあったらしいです。
「ここには母さんの昔からの友人もいるし、馴染みの病院もあるから...」
お兄さんがなだめても、Aさんは聞く耳を持ちませんでした。
結局、その日のうちに母親とその財産を全て、持ち去ってしまったのです。
■住み慣れた街を離れることになった母親は...
母親は長年暮らした街を離れ、Aさんとその家族との新しい生活が始まりました。
脳梗塞の後遺症もあるため、Aさんと家族はかいがいしく母親の面倒をみていたそうです。
しかし、その甲斐なく、間もなくして母親は亡くなってしまいました。
病気が原因だったのかもしれませんが、あのまま馴染み深い街で、優しい息子夫婦と暮らしていればもう少し長生きできたかもしれない...私はそう考えずにはいられません。
その後、Aさんは母親が遺したマンションやテナントの家賃収入を得て、悠々自適に生活しているそうです。
兄夫婦は母親を亡くした悲しみとAさんの暴挙にすっかり肩を落としてしまったそう。
お金への執着によってできたAさんと兄との溝は、今後も埋まることはないでしょう。
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