「57歳の女性です。昨今、あおり運転など悪質ドライバーの問題をニュースでよく見かけます。あんな人はそうそういるわけではない、私は大丈夫、そんな一握りの悪質ドライバーにはめったに会わないと思っていたのですが...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■楽しかったお出かけの帰り道。まさか事故に巻き込まれるとは...
2022年の盆休みの話です。
短い休みも残り1日となった日、夫(50代)と県内でも有名な神社に行きました。
自宅から車で2時間ぐらい、まだ訪れたことがなかった場所でした。
神社は素晴らしく、久しぶりに穏やかな時間を夫婦で過ごすことができました。
神社にお参りした帰り道、何軒かあるお土産屋さんなどに立ち寄って、現地の山で採れる珍しい木の実のジャムなどを購入しました。
周りを散策しながら駐車場まで川沿いの山道を歩くと静かで、鳥の声がよく聞こえました。
何かご利益があるかなぁと夫と話しながら本当に最高な気分で自分たちの車まで戻りました。
自宅に向けて順調に車を走らせ、自宅まであと30分ほど。
今日のことを振り返りながらドライブを楽しんでいました。
しかし、信号待ちで停車したときでした。
後ろから車が追突してきたのです。
■「えっ、ぶつけた?」とぼける悪質ドライバー
現場は片側一車線の幹線道路で結構な交通量でした。
ここで停まるとさらに大渋滞になると、瞬間的に思いました。
ちょうど右横にコンビニが見えたので、とりあえずコンビニの駐車場に停めようと移動しました。
当然、相手の車もついて来るだろうと後ろを振り返ると、なんとその車はそのまま直進して行ってしまったのです。
私たちは驚いてその車を追いかけました。
運転していた夫は憤慨して、3〜4台前を走るその車を見失わないように必死です。
私は横で警察に電話をかけ、当て逃げした車を追跡中していることや車のナンバー、現在地などを伝えました。
夫は興奮気味にクラクションを鳴らしてなんとか追いつこうとしていました。
テレビの警察特集を実体験している気分でした。
しばらくして相手は左折したのですが、運よく相手の車の後続車両すべてが直進し、私たちは相手の車の真後ろに付きました。
200m先にまた信号があり、相手が左折した瞬間にサイレンの音を鳴らした警察車両が割り込み、そのドライバーを止めたのです。
2人の警察官がパトカーから勢いよく出てくると、1名は相手の車にかけより、もう1名は私たちの話を聞きに来ました。
事の成り行きを見守っていると、ぶつけたドライバーの第一声は「えっ! ぶつけた?」でした。
本人は全然気が付かなかったと言うのです。
かなりの衝撃でしたから、気が付かないはずはありません。
私たちはまた怒りが込み上げてきました。
そこに応援要請でやって来た事故専門の警察車両が到着しました。
車の傷の高さなどを測り、塗装色等を確認した結果、警察官は「相手の車が私たちの車をぶつけた」ということで間違いがないと判断し、事故処理を進めました。
相手のドライバーはこの対応に納得していないのがありありと分かる態度で、謝罪は一言もありませんでした。
2時間近くかかった事故処理からやっと解放され、自宅に戻った時にはもうクタクタでした。
後日、車の保険会社の担当から連絡がきましたが、相手に何十回かけても電話に出てくれず、書面を送ってもすべて無視。
「相手は自賠責保険の加入のみで私たちの車の損害賠償は対象外なので、このまま連絡がなければ裁判で請求します」とのことでした。
保険会社の担当が言うには、自賠責しか入っていない人はときどきいるそうです。
このような事故の場合、お金の問題だけではありません。
車の修理はもちろんですし、車がないと不便です。
相手が悪質だと心理的にストレスも大きいです。
残念ながら、いくら注意しても事故は起こります。
次は私がぶつける可能性もゼロではありません。
せめて、私が事故を起こしてしまったきは、真摯な対応をしたいと思いました。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。