72歳夫の介護。見舞いも援助もなかった薄情な息子が突然やってくると言い出したけど...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:なんでこんな息子になっちゃったんだろ? 老後に悩みがつきません。

72歳夫の介護。見舞いも援助もなかった薄情な息子が突然やってくると言い出したけど... 14.jpg

2023年6月のことです。

夫(72歳)の体調が悪くなり、横になっていることが増えていました。

そのような状況でも息子(40歳)は見舞いに来ることもなければ、援助をすることもなし。

夫の容態を心配しての電話もありません。

顔だけは夫と似ていますが、悲しいかな非情な息子です。

ところがある日、突然「〇日にお父さんの顔を見に行きたい」とメールがきました。

「その日は私が留守にしているからほかの日にして」

「この日じゃなければ行けない。留守にしているのなら、どこかに家の鍵を置いておいてくれ」

自分の都合だけを押し付ける自分勝手な息子です。

ちらっと夫の顔を見てさっと帰るとは、なんて都合のいいこと。

冗談じゃありません!

ちゃんとお父さんの様子を見なさいよ!

「私は留守にしているから、食事を作ってお父さんに食べさせて」

介護に一切協力をしない息子に嫌味を込めて返信しました。

さらにうんざりするほどの条件も。

「塩分は全部で3g以下で減塩醤油を少なめ、または減塩ポン酢で代用」

「3、4口で食べられるものを4、5品」

「生野菜はしばらく水につけるか、茹でてカリウムを減らす。野菜を炒めたり煮たりするときも、まず茹でておく」

「カリウムを減らすことのできない芋類はNG」

「揚げ物は避ける。スーパーで売っている揚げ物やお惣菜もNG」

「出汁は顆粒のものではなく、鰹節を煮出して取る」

「お湯を入れるだけのスープや味噌汁はNG」

「ベーコンやウィンナーなどはNG」

「青魚は必須」

「干物はそのままでは塩分が高いので、しばらくお酒につけて塩分を抜く」

「フルーツは少しだけ」などなど。

そして、最後にダメ押し。

「いくら減塩だ減塩だといっても、薄味過ぎるだけでは病院食になってしまいます。見た目も考えて、美味しく食べられるように。食事が楽しい時間となることが大事です」

と書いてやりました。

まさかこんなカウンターをくらうとは、さぞかし息子は驚いたことでしょう。

返事は「頑張ります」だけでした。

当日、私が仕事から帰宅すると、冷蔵庫にマスカットがひと房、洗い終わった食器が水切りかごに山のように積み上げられていました。

また、鍋料理の形跡もあったのですが、いったい何を作ったのでしょう?

ところが、夫に「何食べたの?」と聞いたら「何を食べたっけな? 覚えてない」と言われてしまいました。

深まる疑問、献立は謎のままです。

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