<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の主婦です。
夫(48歳)の姉(50歳)は、美や健康、環境保護に関しての意識が高く、とてもストイックで、周囲がついていけない部分が多々あります。
たとえば、痩身こそが「美」、さらには長寿の秘訣と信じていて、朝食は抜いて昼と夜の1日2食しか食べないという徹底ぶり。
1日2リットルの水を飲み、毎朝夕欠かさず計2時間ウォーキング。
週1回はご褒美デーで、ケーキやステーキなどをガッツリ食べるそうですが、血管が浮き出るほどの激痩せ状態です。
健康診断では、医師からもっと食べるように注意ではなく警告をされています。
しかし、義姉は「健康だから問題ない」と聞く耳を持ちません。
とにかく我が道をゆく性格で、家族からも常々「結婚はできないだろう」と言われていました。
そんな義姉ですが、40歳のときに交際していた男性Tさん(当時47歳)からプロポーズされました。
話を聞いた家族はみな「物好きな男性がいたものだ」と話していました。
義姉は結婚を機にライフスタイルを変えるようなタイプとは到底思えなかったため、私自身も「Tさん、本当にこの人でいいの?」と思ったのが正直なところ。
義妹(当時37歳)にいたっては「Tさんの運が良ければ姉はプロポーズを断るだろう」なんて口にするほどでした。
しかし、そんな家族の懸念もお構いなく、義姉はプロポーズを受け入れ、晴れて結婚。
義父母は結婚式の際「本当に、本当に、本当に、もらってくれてありがとう」と、涙ながらにTさんにお礼を言い続けていて、私は少し笑ってしまったことを覚えています。
Tさんはとても理解のある優しい方で、義姉のライフスタイルを尊重し、受け入れている様子でした。
義姉は結婚後もライフスタイルを変えませんでしたが、2人はうまくいっているようでした。
しかし、年月が経つにつれ、Tさんの外見に徐々に変化が。
私たち夫婦が義姉夫妻と会うのは数年に1回程度なのですが、義姉夫妻が結婚5年目を過ぎた辺りから、Tさんもほっそりとしてきました。
結婚当初のTさんは、自炊かコンビニ弁当を食べる毎日。
しかし、それが面倒になったのか、いつの間にか義姉のライフスタイルに合わせるようになっていました。
朝食を抜いて昼と夜の1日2食。
昼は会社で自由に食べているそうですが、夕食は義姉が用意したご飯と茹でた野菜だけを食べているそうです。
そして毎朝夕は、2人で計2時間のウォーキング。
それを毎日、続けているそうです。
健康的な生活にも思えるのですが、その結果、結婚から10年が過ぎた現在のTさんは、義姉と同様、頬がこけ、ひょろひょろの貧相な姿に...。
栄養とカロリーが不足していることは、周りの人の目から見ても明らかです。
Tさんの激痩せぶりは見るに堪えない感じで、正直、皮と骨のゾンビのよう...。
義姉のライフスタイルに合わせたせいで、すっかり変わってしまったTさん。
あまりにも痩せすぎると病気になりやすいと聞くので、親族一同で心配しています。
私の夫もTさんに会うたびに「体は大丈夫ですか。ちゃんと食べてくださいよ」と言っています。
そう言えば、義姉は結婚当初から姑と折り合いが悪く、最近はことあるごとに「息子(Tさん)の健康が心配だし、栄養のあるものを作ってくれ!」と言われているそうです。
姑さんのその気持ちに全面的に賛成なのですが、私からは言うわけにはいかないのがつらいです。
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