2カ月連続で給与未払い。泣き寝入りするものか! 私はバイト先の「裏帳簿」を取り出して.../かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

3カ月間の短期契約で子ども服店のアルバイトをしていた時のお話です。

※登場人物はすべて仮名です

【前回】「バイト代が足りないんですが?」職場で給与トラブル。 経理担当者には「暴言」を吐かれて...

2カ月連続で給与未払い。泣き寝入りするものか! 私はバイト先の「裏帳簿」を取り出して.../かづ pixta_29086174_S.jpg

2カ月続いての給料の未払い分を経理の奥様に請求すると、とても納得の行かない理由で却下され、おまけに即日解雇を言い渡された。

恐らく今までのバイトは、みんなそう言うものかと納得行かないまま諦めたり、言ってもしょうがないと泣き寝入りだったのだろう。

それを「ここはここのやり方」と、誰も文句を言わないことをいいことにして続けていたんだろう。

誰にでもそれが通ると思っていたのが間違いだ。

むしろこっちから「相手が悪かった」と諦めろって話しだ。

奥様との電話を切ってから、あらかじめ予定していたかのように私は淡々と作業に掛かった。

その日は最後のレジ閉めまで一人だったので、閉店時間を待ってレジを閉めて店の明かりを消した。

2カ月分の勤務時間が印字されているタイムカードを手にし、店の前の文房具店のコピー機でコピーをした。

さて、これからがミッションの開始だ。

最初にこの店に入った時に、店長から売上金の帳簿の付け方を教わった。

そして最初の数回レジ閉めだけに店長は来てくれたが、それも教わってレジ閉めも一人でするようになった。

「お客様にはレシートを渡して、頂いた現金はレジに入れてね」

店長は私が全くの素人で、レジを触ったことが無いかのように教えてくれた。

「クレジットカードはこれでガチャっとやって...」

当時は今のようなクレジット決済のシステムがまだ広くなく、インプリンターという手動の機械で伝票とカードを挟んで印字させていた。

「お客様にはレシートをお渡しして...」

ふむふむ、そこまではわかる。

「お客様が帰ったら、今打ち込んだレシートの金額分レジでマイナスにします。で、この帳簿にカード払いの金額を、日付と時間と一緒に書いといてね」

はい??なぜ別に??

私は不思議に思ったが、この店の帳簿の管理上、現金売りとクレジットカードの売り上げがそれぞれいくらあるのかわかりやすいようにしているのだと思った。

けれども一人でレジを閉める事を続けているうちに、ある事に気が付いた。

レジを閉めた後に、一日の売上情報や販売状況などを記載したジャーナルと言う紙をレジから発行する。

ジャーナルとレジの現金を一緒の袋に入れ、ビルの管理会社に「これ今日の売り上げです」と言って渡して帰るのだ。

ではクレジットカードの伝票はと言うと、レジの置いているテーブルの引き出しに入れておけば誰かが取りに来ているのか、ある程度の枚数になった頃に無くなっていた。

そう、このクレジットカードの売り上げだけを記載した帳簿は、この店の裏帳簿だったのだ。

色々おかしいところのある店だったが、普通の店なら「クレジットカート使えます」などの記載がレジや店先に出してあるがこの店は無く、客から「カード使えますか?」と聞かれれば「使えますよ」と答えてインプリンターでガチャンとやる。

一度「『カード使えます』って前に書いといたらどうですかね?」と言った事があったが、店長から「それするとカードのお客さんばっかりになったらめんどくさいでしょ? いちいちガチャンとするの」と言われ、ある意味なるほどなと思った。

が、しかし、おおっぴらにはできない事情があったと言う訳だ。

隣や向かいのお店の店員さんとも仲良くなって、各店舗の店賃(たなちん)は【基本の店賃プラス店の総売り上げに対しての割合】なんだと聞かされて知ることになった。

要は、管理会社との契約では、この店は『現金売りのみ』との契約で借りているので、クレジットカードの売上金は隠さなければならなかったってことなのだ。

私はおもむろにレジ下の引き出しを開け、例の帳簿を広げた。

ここ数カ月分の売り上げが、詳細に書かれているページを次々と携帯のカメラで写す。

もちろん、クレジットカードの売上伝票を重ねて置いてある引き出しも...。

私は粛々とミッションを行った。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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