「近隣住民からの苦情が原因で公園が閉鎖される、『そんなことをする人いるの?』と思う方もいるでしょうが、いるんです。私も娘が小さい頃、自分勝手な理由で子どもを公園から追い出すおじさんに遭遇しました。今でも、そのおじさんが主張したルールは理解できません」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
声のしたほうを見ると、公園の隣家の男性(50代くらい)が窓から身を乗り出しています。
娘は突然のことに驚いて、すっかり固まってしまい、やがて声も出さずに泣き始めました。
「すみません。小さい子なので、ちょっと羽目をはずしてしまいました...」
納得できない感情を押し殺して、その男性に謝罪しようとしたときです。
「お前が親か! 自制心もない子どもを公共の場に放し飼いにするんじゃない!」
一気に畳み掛けられました。
「はあ? 公園で子どもが無言で遊ぶほうがどうかしてるんじゃないですか?」
あまりの物言いに、ついこちらも声を荒らげてしまいました。
「だから、子どもを遊ばせるんなら、騒音が問題にならない所でやれと言ってるんだ! そこにも書いてあるだろう!」
男性が指さしたところには、手作りの看板が掲げられており...。
「迷惑な子どもの奇声、馬鹿げた大声、厳禁」
などというとんでもない内容が書かれていました。
「分かったか! 子どもを遊ばせるんならどこか別の所でやればいいだろう! ここは静かな公園が売りなんだ!」
男性の声のほうがよほど迷惑だと思いました。
ただ、公園に居合わせた人たちはまた始まったと言わんばかりに眉をひそめるばかりで、男性に意見をする人はいませんでした。
「失礼いたしました! もう静寂のお邪魔はいたしません!」
いら立ちを込めて言い返し、あまりの理不尽さに腸が煮えくり返る思いでしたが、娘をなだめながらその場を立ち去りました。
その後、その公園には一切、近づかなかったのは言うまでもありません。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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