<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ミリー
性別:女性
年齢:49
プロフィール:最近、時短家事という言葉に魅力を感じます。効率よくできたときは達成感があって、自分で自分をほめています。
いまから約10年前の話です。
当時、息子と娘は8歳と6歳、町内会でホームステイを希望する外国人の受け入れ先を探していると聞き、1カ月だけホストファミリーになったことがありました。
やってきたのはアメリカ人女性で、18歳になったばかりのCさん。
日本文化にとても興味があり、姉妹都市のプログラムを通して応募してきたそうです。
子どもたちはCさんとすぐに打ち解けあって仲良くなりました。
我が家にはとっても良い経験になったのですが、1つだけすごく残念なことがありました。
せっかく日本に来てくれた記念に、みんなで1泊2日の温泉旅行に出かけることにしました。
夫は出張で行けなかったので、私、長男、長女、Cさんの4人でとある小さな旅館に泊まったのですが、その旅館の対応が信じられないほどひどいものでした。
まず、到着してすぐに玄関で靴を脱いだのですが、「靴は下駄箱へ閉まってください」と書いてある小さな張り紙を見逃してしまい、そのまま玄関に置いてフロントに。
それを見た70歳くらいの男性スタッフAは「チッ」と、私たちに聞こえるように舌打ち。
「ルールぐらい読めよなぁ」と、私たちの靴を投げるように下駄箱に入れました。
その後、温泉が初めてのCさんは「お風呂に行ってくるー!」と1人でルンルン出かけたのですが、帰ってきてしばらくすると内線電話が鳴りました。
カンカンに怒った様子のスタッフAに受付に来るように言われ、私が行きました。
すると「内風呂の温度がだいぶ下がったじゃないか! どうしてくれるんだ!」と大声を出すのです。
どうやら熱すぎてお湯に入れなかったCさんが、お水を大量に入れてしまったようで、それに対して怒りを露わにしてきました。
あまりにしつこく怒るのでひたすら平謝りをして、逃げるように部屋に戻りました。
その後も食事の際に子ども用のメニューがあるか聞くと「そんなもんない!」と目も合わせずに吐き捨てるだけ。
お水はどこか聞いただけで「自分で探してから聞いてくださいよ! こっちは忙しいんだから!」と最悪な態度でした。
歩き方もドタバタしていて、忙しいアピールが激しすぎて、聞きたいことも聞けない状態がずっと続きました。
しかも、最後の精算のときに「外国人と子どもは来ないでほしいよなぁ、ったく」とボソッとつぶやいたのも忘れられません。
表に出てくるのはなぜかこのスタッフAしかいなく、その接客レベルが最低すぎて悲しくなりました。
せっかくCさんに日本文化を楽しんでほしくて出かけたのに、残念すぎる宿でした。
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