イジメが横行する大学の職場...でも、意地悪な先輩たちのおかげで私に思わぬ朗報が...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:長年、先輩や先生方にいじめ抜かれてきたけれど、子どもたちにたくさんのパワーをもらいました。

イジメが横行する大学の職場...でも、意地悪な先輩たちのおかげで私に思わぬ朗報が... 28.jpg

「音楽家には『3K』がある」と言われたことがあります。

「3K」とは「漢字が書けない、計算ができない、結婚ができない」です。

漢字の「か」、計算の「け」、結婚の「け」をとって「3K」です。

もしかすると私の周囲だけかもしれませんが、実際、私が勤める音楽大学では、結婚をしていない女性がたくさんいます。

個性的な人が多い、結婚に興味がないのもあると思うのですが、それよりもわがまま、気ままで自己中心的な人が多い印象です。

もちろん、結婚している方もいますが、離婚率も高いように思えます。

勤務先で会議をすればみなさん言いたい放題。

納得いかないと喧嘩腰に食って掛かる...こんなことが日常茶飯事です。

当然、会議は険悪な雰囲気で終わることが多いです。

譲歩しない様子を見ていると「この人は結婚には向いていないだろうな」と、思うことがしばしば。

また、新しい講師を採用すると、みんなでその講師が行っている指導をいちいち確認し、しつこいほど文句をつけます。

よいところを伸ばすのではなく、気に入らないところを突くのですから、まるで嫌な姑です。

これには私も被害を受けています。

指導法について「我が道を行く」私は、教員室で誰にでも聞こえるような大きな声で、ねちねち言われることは日常茶飯事です。

授業中、私が「では〇〇をしましょう」と生徒に話すと「あっ、それはやらなくていいから」と、私の授業状況を監視をしている先輩講師に、生徒の面前で言われたこともありました。

先輩講師の方々の授業は、確固たる教案の上に成り立ってはいるものの、その分堅苦しく、融通がききません。

音楽の授業なのに楽しさはなく、ただ王道のレッスンを受けるために、その環境にじっと耐えている生徒たちも少なからずいます。

一方、私は先輩たちの采配もあって、成績の芳しくない生徒が多いクラスに配属されがちです。

いわゆる窓際のような扱いですが、私はこれがうれしいのです。

私が担当するクラスには、枠にはまらないおもしろい子どもたちがたくさんいます。

先輩方はそのような子どもたちを教えきれないため、私に預けてくるのが実情なのです。

普段、嫌味を言われたり、いじめられたりということがあっても、このようなクラスを受け持てる楽しさが私を救ってくれました。

ただ、このような先輩方の嫌味、いじめに耐えられずに辞めてしまう講師も少なくありません。

その影響で、私の職場は常に人材不足。

そのおかげか、私の定年が5年ほど延び、長く働けることになりました。

働き続けたかった私には朗報です。

もしかしたら、たくさんの講師を離職に追い込んだ先輩方に感謝すべきこと? モヤモヤしますが、定年までしっかりと勤めあげたいと思います。

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