<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:長年、先輩や先生方にいじめ抜かれてきたけれど、子どもたちにたくさんのパワーをもらいました。
「音楽家には『3K』がある」と言われたことがあります。
「3K」とは「漢字が書けない、計算ができない、結婚ができない」です。
漢字の「か」、計算の「け」、結婚の「け」をとって「3K」です。
もしかすると私の周囲だけかもしれませんが、実際、私が勤める音楽大学では、結婚をしていない女性がたくさんいます。
個性的な人が多い、結婚に興味がないのもあると思うのですが、それよりもわがまま、気ままで自己中心的な人が多い印象です。
もちろん、結婚している方もいますが、離婚率も高いように思えます。
勤務先で会議をすればみなさん言いたい放題。
納得いかないと喧嘩腰に食って掛かる...こんなことが日常茶飯事です。
当然、会議は険悪な雰囲気で終わることが多いです。
譲歩しない様子を見ていると「この人は結婚には向いていないだろうな」と、思うことがしばしば。
また、新しい講師を採用すると、みんなでその講師が行っている指導をいちいち確認し、しつこいほど文句をつけます。
よいところを伸ばすのではなく、気に入らないところを突くのですから、まるで嫌な姑です。
これには私も被害を受けています。
指導法について「我が道を行く」私は、教員室で誰にでも聞こえるような大きな声で、ねちねち言われることは日常茶飯事です。
授業中、私が「では〇〇をしましょう」と生徒に話すと「あっ、それはやらなくていいから」と、私の授業状況を監視をしている先輩講師に、生徒の面前で言われたこともありました。
先輩講師の方々の授業は、確固たる教案の上に成り立ってはいるものの、その分堅苦しく、融通がききません。
音楽の授業なのに楽しさはなく、ただ王道のレッスンを受けるために、その環境にじっと耐えている生徒たちも少なからずいます。
一方、私は先輩たちの采配もあって、成績の芳しくない生徒が多いクラスに配属されがちです。
いわゆる窓際のような扱いですが、私はこれがうれしいのです。
私が担当するクラスには、枠にはまらないおもしろい子どもたちがたくさんいます。
先輩方はそのような子どもたちを教えきれないため、私に預けてくるのが実情なのです。
普段、嫌味を言われたり、いじめられたりということがあっても、このようなクラスを受け持てる楽しさが私を救ってくれました。
ただ、このような先輩方の嫌味、いじめに耐えられずに辞めてしまう講師も少なくありません。
その影響で、私の職場は常に人材不足。
そのおかげか、私の定年が5年ほど延び、長く働けることになりました。
働き続けたかった私には朗報です。
もしかしたら、たくさんの講師を離職に追い込んだ先輩方に感謝すべきこと? モヤモヤしますが、定年までしっかりと勤めあげたいと思います。
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