「笑える不幸」ってありますよね。でも、不幸に見舞われた当事者を小馬鹿にしていると、その報いを受けることもあるのかもしれません。今回は夫婦の間で起こった、クスッと笑える実体験エピソードを紹介します。
<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の、主婦です。
私はなぜか他の人よりも鳥に糞を落とされる確率が高いようで、記憶にあるだけでも過去に4回もくらっています。
カモメに2回、ハトに1回、直近では昨年の10月に動物園にいる大型のオウムに糞を落とされました。
特にオウムは、まるで私が来るのを待ち構えていたかのように木の枝に止まっており、ちょうど前を通り過ぎるタイミングで糞を落として飛び立ちました。
10mほど手前からじっとこちらを見ていたので、絶対に意図的なタイミングでした。
私の頭から左肩は目も当てられない惨状...。
隣を歩いていた夫(48歳)は爆笑していました。
この件があって以降、夫は私を「鳥の糞のエキスパート」と、からかうようになりました。
同僚や知人にも「妻の〇〇です。鳥の糞のエキスパートです」などと紹介するのです。
そのときは「え、どういうこと?」「実はこうこう、こういうことで」といった具合に話が盛り上がるので、まあ大目に見てはいるのですが、内心は不愉快です。
「ウン(運)が付くって言うし、いいじゃない」
そんなフォローしてくれる人もいるのですが、ほとんどの場合は私が笑われるだけ。
幸運がめぐって来たことなど、まだありませし。
しかし、私を話のネタに利用する夫にとうとう天罰が下りました。
夕方、自宅近くを2人で散歩していた私たち。
いつもの散歩ルートには、芝生の一部がコンクリートで舗装された歩道があるのですが、夫は芝の上を歩くほうが好きで、その日も芝の上を歩いていました。
すると、夫の向かう先に大きな落葉樹の葉っぱが一枚、落ちていました。
夫は葉っぱを見つけると、なぜかいつも狙いすましたように踏みつけます。
そのときも普段と同様、勢いよく踏みつけました。
すると次の瞬間、夫が「うわっ!」と悲鳴をあげて、そのまま芝の上に尻もちをつきました。
何があったのかと思い足元を見てみると、夫が踏みつけた大きな葉っぱの下には、なんと新鮮な犬の落とし物があったのです。
恐らく飼い主が後始末をせず、隠すために上から大きな葉っぱを被せていたのでしょう。
まるでトラップのようでした。
夫のスニーカーの底には犬の落とし物がべっとり付き、芝にこすり付けてもなお悪臭を放ち続けています。
もちろん、後始末をしなかった犬の飼い主の無責任さには怒りが込み上げます。
正直、夫が踏んで滑って尻もちをついても「私をバカにするからだ」とスッキリもしないし、笑えもしませんでした。
しかし、その日以降、夫は私のことを「鳥の糞のエキスパート」と言って、からかわなくなりました。
私としては、直接夫に逆襲できない口惜しさが残るのですが、夫が人生初の「踏んじゃった」を経験したので、まあ良しとしておきましょう。
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