父と母が亡くなった家に大量に残されたのは...悲しむ前になんとかしなきゃ!

介護や子育ての行政サービスは積極的に活用したほうがいいでしょう。特に介護はなにかとお金がかかります。でも、まとめて物品を支給されると困ることがあるかもしれません。今回は紙おむつやおしっこシートの置き場所に困ってしまい...という実体験エピソードを紹介します。

<この体験記を書いた人

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:介護にはお金がかかるので、行政でいろいろな援助をしてくれとても助かってはいるのですが、まとめての大量の支給は大変です...。

父と母が亡くなった家に大量に残されたのは...悲しむ前になんとかしなきゃ! 18.jpg

いまから15年前、父(当時82歳)を介護していた頃のことです。

私の住んでいる市では、介護度が3になると介護用品などを支給してくれます。

介護には費用がかかるので、こうした支給は大変ありがたいことでした。

使い捨てのビニール手袋、おしっこシート、紙おむつなどなど、これらを市役所に行って請求すると、1週間ほどで半年分がまとめて送られてきました。

紙おむつは種類もいろいろあって、それぞれ大きな段ボールで我が家に運びこまれてきました。

高さ1mはあろうかという段ボールの箱が10箱ほど。

「ちょっ、ちょっと。これだけのものどこにしまったらいいの?」

我が家の押し入れ全部を使っても、入りきれないほどでした。

部屋の隅に積み上げようとしても重さは半端なく、女性1人では持ち上げることも大変です。

それでも紙おむつなどは一番使うもので、スーパーで買うにもそれなりの値段がしましたから、本当に助かりました。

それから3カ月ほど経ってから、父が亡くなりました。

そして、残った紙おむつは支給された半分、3カ月分となりました。

処分する方法も分からず、ただただ途方にくれていました。

「そうだ、母のときに使えばいいじゃない!」

当時はまだまだ健康で、別宅に住んでいた母のところに紙おむつを持って行くことにしました。

段ボール箱を引きずり出し、1箱を車に乗せては母の家に、また1箱乗せては母の家に運ぶ日々が続きました。

当然のことですが、母の家の押し入れも満杯となりました。

そして月日が流れ、父が亡くなって5年が過ぎた頃、母(当時78歳)も紙おむつが必要になりました。

母は私の家の近くで一人暮らしをしていましたが、紙おむつを自分で出してはくこともできない状態です。

結局、私が母の家に行って着替えを手伝うことになりました。

そうやって、支給された紙おむつは消費されていったのですが、母がデイサービスに行って紙おむつを替えるときはデイサービスにあるものを使います。

そうなると家にある紙おむつは消費されません。

しばらくして母が亡くなった後、山のように積まれた紙おむつを見て、またまた途方に暮れました。

こうなったら...私のときに使う?

いやいや、さすがにまだそれは先の先。

どこかで引き取ってくれるところはないかとあちらこちらを探し、ようやく引き取ってくれるリサイクルショップを発見。

車で1時間以上かかるところでしたが、迷っていられません。

友人から軽トラを借りて、紙おむつ段ボールを運び、10年以上にも及ぶ紙おむつ地獄から抜け出すことができました。

余っていた介護用品も必要な人に渡すなどして処分しましたが、使い捨てのビニール手袋だけ、まだ段ボール1箱分残っています。

こちらはありがたく、いまでも日常生活で重宝しています。

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