<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。懸賞によく当たる夫のおかげで得することが多いです。
54歳の兼業主婦です。
今から10年ほど前、私の息子がまだ小学生だった頃の話です。
当時、私の家の近所に有名なクレクレママのAさん(当時30代)という方がいました。
人のモノを何でも欲しがるのはもちろん、一度家に招き入れると何か貰えるまでなかなか帰らなかったり、どこか車で買い物に行こうとしている人がいれば無理やり同行しようとしたり、その悪評はかなりのものでした。
私もできれば関わりたくなかったのですが、息子同士が同じ学校の同学年で、顔をあわせる機会は必然的に多くなっていました。
小学校関係の行事ともなれば完全に無視することもできず、購入したばかりのお菓子を何度か持っていかれたり、参観日のときにブローチを借りパクされたりしていました。
金額自体は少なかったので、それ以降、できるだけつかず離れずで接していました。
しかしある日、懸賞によく当たる夫が、商店街の福引でホテルの宿泊券を当てたことがありました。
地元のそんなには大きくない商店街の福引だったので、噂はすぐに広がり、案の定Aさんに目を付けられてしまいました。
宿泊券を当てた数日後、私がゴミ捨てに行くと、ゴミ捨て場の前で立っていたAさんが私に手を振って駆け寄ってきました。
「ホテルの宿泊券が当たったんだって? 私の家族も一緒に泊まらせてよ!」
私は「はぁっ?」と本気で驚いた声を出してしまいました。
当選した宿泊券は一家族限定で、他の家族の同行などできません。
そもそも「宿泊券をちょうだい」ならまだしも「一緒に泊まらせて」と言われるとは思ってもいなかったので、素っ頓狂な声が出てしまったのです。
もちろん、無理なものは無理なのでその場で断ったのですが、その後しばらく出会うたびに「いつ行くの?」「休みは合うかしら?」「準備があるから教えて」などと言われ続け、少し怖くもありました。
夫に相談すると、「使ってしまえば諦めるだろう。今度の休みにさっさと使ってしまおう」と言われ、それもそうかと次の休みに泊まりに行くことにしました。
それから週末まで、幸いにもAさんと会うこともなく、無事に家族でホテルにチェックインできました。
しかし、部屋に案内されて家族で寛いでいると、「友人がロビーまで来ている」とフロントから連絡が入りました。
その友人とは、なんとAさんです!
私は驚きながらもホテルの方に事情を説明し、Aさんを追い返してもらいました。
後で聞いた話では、どうやらAさんは私たち家族が1泊できるような荷物を車に乗せているのに気が付いて、慌てて後を追ってきたのだそうです。
しかも、Aさんはホテルの人に「(私が)部屋を取ってくれているはず。食事も全て込みで、自分は招待された」と説明したとか。
それを聞いて怖くなり、またAさんがやってくるかもしれないと気になってモヤモヤ。
せっかくの宿泊も楽しめませんでした。
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