<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らし。
2021年に70代で亡くなった伯母の話です。
伯母は母(70代)の姉で、私も小さい頃からかわいがってもらっていました。
伯母は亡くなる数年前に夫を亡くしており、息子が2人いたものの、亡くなる際にはどちらも伯母を看取ることはありませんでした。
そこにはちょっとややこしい事情がありました。
20数年前に伯母の長男K(当時20代)が結婚した際、Kが関東に家を新築しました。
その家にK夫婦と伯母夫婦の4人で暮らしていましたが、嫁姑の仲が上手くいかず、結局5年ほどして別居となりました。
次男のH(当時20代)はKが結婚してから3年後に結婚し、東北の職人の家に婿養子に入りました。
初めは婿養子に入った先と伯母の関係は良好で、Hとも頻繁に連絡を取り合っていましたが、ここでもHの妻との嫁姑関係が上手くいかなくなってしまいました。
最後には「連絡してこないでください!」と、Hの妻に厳しく言われて喧嘩になってしまい、半ば絶縁状態に。
その後、伯母は関東に建てた家で夫と2人で暮らしていましたが、夫が亡くなってしまったことをきっかけに、私の母や他の兄妹たちがいる、東北のある県に引っ越してきました。
しばらくは私の母や兄妹たちと仲良く過ごしていましたが、2020年、伯母に心臓の病が見つかりました。
それから1年、兄妹たちの看病を受けて闘病をしましたが、2021年に息を引き取りました。
心臓の病が発覚した際、もうかなり悪い状態で長くはもたないだろうと医者に言われていたので、東北の別の県にいるHに一応連絡をしました。
このとき、長男のKは既に他界していたので、伯母の身内は次男のHだけだったのです。
Hの返事は「俺は関係ない。そちらで勝手にやってくれ」でした。
嫁姑関係が悪化し、親子関係も破綻したことはみんな知っていたので、特に気にしませんでした。
結局、Hは一度も見舞いに来ないまま伯母は他界しました。
伯母が亡くなってから私の母が兄妹を代表して「俺は関係ない」と言い放ったHへ連絡しました。
「分かりました」の一言で電話は切れたそうですが、翌日になるとHの態度が豹変。
電話がかかってきて「母の財産には一切触れないでください! 俺のモノですから!」と強い口調で言い始めました。
これには、さすがに母を筆頭とした伯母の兄妹たちは大激怒。
「まずは母親がお世話になったお礼言うのが先だろ! 何様のつもりだ!」
ちなみに財産は、貯金がわずかと中古で購入した田舎の家、土地だけで大した財産ではありません。
もちろん、財産の相続権があるのは次男だけなので、他の親戚が口を出すことではないのですが、看病どころか見舞いにも来なかった息子が財産のことだけ言ってくる態度に、みんなの怒りは収まりませんでした。
結局、一番上の兄(80代)が兄妹を代表して「人としてその態度はどうなのか?」とHに懇々と説教をしました。
その説教が効いたのか、Hはわずかですが金銭を親戚一同にお礼として配って帰っていきました。
その後、Hは電話番号も変えて音信不通です。
伯母のお墓にもHが来ている形跡はなく、こちら側の親戚とは一切縁を切った模様です。
なにはともあれ、さびしい伯母の晩年となってしまいました。
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