アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】楽しいはずのキャンプで「金銭トラブル」が...不公平すぎる「割り勘」にモヤッ【ケチなママ友】
前回のキャンプの一件があったので、今後は小山さんとの付き合いは無くなるとは思っていたものの、子どもが同じクラスだとそうはいかないものだ。
息子の誕生日。
息子が呼びたいと言う友達の名前の中に、小山さんの息子の名前があった。
息子に「その子は呼ばない」と言うわけにもいかず、息子が呼びたいと言った子に招待状を渡した。
子どもだけの集まりなので、小山さん自身が来るわけではないからと自分を納得させた。
当時のお誕生日会事情は、時間はお昼を食べた後のおやつの時間くらいに開き、1時間程度。
お呼ばれした参加者はプレゼントを持参するので、帰りに同じ程度のお返しを渡すのが暗黙のルールになっていた。
ケーキは人数分行き渡るような大きさのケーキを予約し、ジュースにポテチなどの色んなお菓子を買って用意した。
そして当日。
予約していたケーキも取りに行き、お菓子も盛り付けてテーブルセッティングも準備OK。
開催時間近くになり、招待した息子のお友達が続々とやって来た。
我が家から遠くのお友達は親が送ってきて、終わった頃にこちらから電話をして迎えに来て貰う。
玄関口で子どもを預かり
「今日はお世話になります~。ほなまた連絡頂戴ね」
「うん、だいたい1時間くらいやから、帰る用意する頃に電話するわね~」
そんなやり取りをして、親は帰って行く。
招待した子どもらが席に着き、あとは小山さんのお子さんを待つだけになった。
ピンポーン♪
チャイムが鳴ったので玄関に迎えに出た。
「ごめんねぇ!遅なったわぁ!」
「ええよ、ええよ。二郎くん(小山次男)待ってたんよ~」
そう言う私の横をすり抜けて、二郎くんは家に上がってきた。
と、同時に、一郎くん(小山長男)も一緒に上がってきた!
えっ???
私の驚いた顔を見た小山さんが、私が何かを言い始める前に間髪入れずに話しだした。
「息子くんの誕生日会に二郎が誘われてるって言うたら、一郎も行きたいって言いだしてな~! いや、誘われてるのは二郎やって言うてんけど、行きたいって言うて聞かへんのよぉ~! 一郎も息子くんの友達みたいなもんやからええやんなぁ! あはははは! そしたらお願いねー!」
そう言って小山さんは帰って行ってしまった。
えらいこっちゃ!
四の五の言うてるところとちゃうで!
慌ててリビングに行くと、一郎くんは二郎くんの隣にちゃっかりと座っていた。
息子も含めて、招待しているお友達も今か今かと楽しみが顔からにじみ出ていたので、急いで一郎くんのコップやお皿を用意した。
ハッピーバースデーの歌を皆で歌い、ロウソクの火を息子が吹き消し、拍手の中お友達から息子にプレゼントが渡される。
もちろん小山さんちの二郎くんからも頂いたが、一郎くんからは無し。
まぁ、それはもういい。しょうがない。
ケーキをカットするも、一人増えたのでイチゴが人数分無いからどうしようと思ったが、息子が名前が書かれたチョコプレートがあればいいと言うので助かった。
みんな楽しそうに笑顔でおしゃべりしては、ケーキやお菓子を食べている。
ん??テーブルに置いていた大きなボールに入ったポテチが無い!どこ行った?
ふと一郎くんに目をやると、あぐらをかいて座り、ボールを股に間に置いて一人で食べている。
「一郎くん? それみんなで食べるからテーブルに戻してね」
言うとテーブルには戻すものの、また別のお菓子をトレーごと抱えて食べ出す。
「それもみんなで食べるから、自分が食べる分はお皿に取ってね」
そう言うとトレーは戻すが、自分のお皿に山盛り入れて食べだす。
招待したお友達は息子と同級生で同じクラスだからか、ワイワイとおしゃべりしながらおもちゃやゲームで遊んでいるが、一郎くんは黙々とお菓子を食べ続けジュースを飲んでいた。
誕生日を祝いに来たと言うよりも、単におやつを食べに来ただけにしか見えない。
そうこうしているうちに、あっという間に帰る時間になった。
お迎えが必要なお友達のところに電話をし、歩きで帰る事のできる子は玄関口まで送り出しながらお返しを渡した。
今回のお返しはお友達でお揃いになるように、友達の雑貨店で赤と紺のチェックのマフラーをラッピングして貰った。
近所だからすぐに帰る事が出来るからか、最後まで残っていた小山兄弟に帰るように促し、他のお友達と同じように玄関から送り出す際に二郎くんにお返しを渡した。
すると一郎くんが手を伸ばしてきて「ぼくのは?」と言う。
「ごめんね。これプレゼントのお返しだから」
そう言うと帰って行ったが、納得してないのは顔に出ていた。
まぁ、色々あったが息子が楽しかったならそれでいいやと思ったその時、電話が鳴った。
小山さんだった。
「今帰って来たんやけど、マフラー二郎だけしか貰ってへんのやけど?」
別にお礼を言って欲しいわけではないけど、「ありがとう」も「お世話になりました」も何も無く、なにを突然?
「マフラーはプレゼントのお返しやから、二郎くんの分しか用意してないよ?」
えっ?何か問題でも?
「うちは何でもお揃いで持たしてるんやわ! こんなん二郎だけもろたら困るんやけど!一郎にも貰える!?」
「いや、だからそれはプレゼントのお返しなんで...」
「なんでよ~!? 一郎もお祝いに行ったやん!買って来て持って来てくれる?」
「いや、だから~、プレゼントは二郎くんから貰ったんで、お返しも二郎くんだけなんやけど。一郎くんからもプレゼント貰ってたらお返しも渡してたけど?」
「だから!一郎もお祝いしに行ってあげたやんか!!」
食い下がって来る気が知れない。
「それ限定品やからもう無いねん」
そう言うと「ホンマ迷惑やわ!」と言って小山さんは電話を切った。
切られた受話器に向かって「お前の方が迷惑じゃ!!」と思わず言った。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。