年賀状が引き寄せた「不思議な出会い」。父のお見舞いにきた男性、実は彼は...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:家族の年賀状作成をやるようになって半世紀も経ちました。

年賀状が引き寄せた「不思議な出会い」。父のお見舞いにきた男性、実は彼は... 44.jpg

年末の恒例行事と言えば「年賀状作り」です。

私は高校生の頃から、家族全員の年賀状作りを一手に引き受けています。

理由は、家族がみんな物ぐさで、私がやらなければ年内に投函することなどできないからです。

現在62歳なので、年賀状作りを担当して45年にもなります。

木版画、ゴム版画、プリントごっこ、パソコン...歴史をたどれば、その時代によっていろいろなやり方で年賀状を作ってきました。

年賀状担当になった当初は、家族から希望のデザインをヒアリングするのに苦労しました。

まず、年賀状のデザイン集を何冊か購入し、みんなに見せてその中から選んでもらうのですが、家族みんな好き勝手なことを言うのです。

「このデザインをこんな感じにアレンジしてよ」

「ここにこれを付け加えて」

などと注文をつけるのですから、もう大変です。

さらには、仕上げの宛名書き。

腕はだるくなり、疲れる作業です。

宛名書きの際、前年の家族宛の年賀状を見ながら書くのですが、私が直接お会いしたことがない人でも相手の名前やどんなことをしている人か自然と覚えていきました。

さて、もうずいぶん昔の話ですが、ある年こんなことがありました。

父宛に来ていた年賀状の1枚に「まだ野球をやっています」と毎年必ず書いていた男性がいました。

彼は、父よりずいぶん年下の高校の後輩で、父の高校が初めて甲子園に出場したときの選手です。

今から40年近く前、父が手術で入院したことがありました。

その時、父が入院している病院にいきなり「大丈夫ですか?」と現れたのがその後輩でした。

顔は真っ黒で、目の白さが際立って見えたところがとても印象的でした。

その後、父が無事に退院したので、私は彼にお見舞いに来てくれたお礼に伺いました。

彼は「うちで採れた柿だけど、食べる?」なんて話をしてくれて...どことなく相性が合う感じがしました。

そしてなんと、それから一度もデートをすることなく、直感で私は彼と結婚。

つまり、現在の夫なのです。

こんなご縁があるなんて驚きですよね。

もちろん、夫の年賀状はやはり私が作っています。

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