「妻が優柔不断で困ってるんだ!」弟の悩みにモヤモヤ

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻の2人暮らし。

「妻が優柔不断で困ってるんだ!」弟の悩みにモヤモヤ 22.jpg

私の弟(45歳)の話です。

弟は福島県に住んでおり、同い年の奥さん(義妹)と子ども2人(10代)の4人暮らしです。

私と弟は仲が良く、年に何度か2人で会って飲みながら近況を報告し合います。

そんな弟がよくする話は奥さんの愚痴です。

基本的に奥さんは人当たりの良い人で、私も仲良く親戚付き合いをさせてもらっています。

しかし、弟曰く「奥さんは決断を自分でしない」という困った欠点があるそうです。

例えば、子どもの洋服を買いに行ったときのこと。

まず、奥さんはめぼしい服をいくつかピックアップします。

そして「どれが良い?」と弟に聞いてきます。

しかし、弟が良いと思ったものを指定すると、

「でも~、なんかデザインイマイチじゃない?」

「色が好みじゃないのよね~」

などとグチグチ言った後、弟の選んだ服を却下します。

奥さんは弟に次の候補を選ばせ、またしても、あれこれとネガティブな意見を言って却下するのです。

奥さんの中で結論はすでに決まっており、単に自分の意見に同意してほしいだけなのでしょう。

そのため、奥さんは弟に自分の意見と一致するまで選ばせ続けます。

奥さんのタチの悪いところは、選んだ後に一言「あなたが選んだものにしましょう」と、なぜか選んだ責任を押しつけてくること。

この場合、買った服を子どもに着せて似合わないと「あなたが選んだ服、似合わなかったね」と理不尽な言い方をされるのだそうです。

弟にしてみれば「イヤイヤ、あなたが決めたんでしょうよ!」と突っ込みたくなりますが、言い争いになってしまうと敵わないらしく、言えないそうです。

そういう場面が出てくるのは洋服に限らず、家具や自動車、お互いの親へのプレゼントを購入する場面、果ては生命保険の種類を選ぶ際などなど。

ありとあらゆる「選択」の場面で奥さんの困った性分が出てきて、「そういうところが疲れる」と弟は私に会うたびに愚痴をこぼしています。

ところが、です。

あるとき、弟から転職について相談がありました。

転職したい会社の候補がいくつかあるらしく「どこが良いと思う?」と聞いてきます。

候補の会社はどこも地元ではそこそこ名前の知れた会社なので、どこでも良さそうなのですが、私はなんとなく印象で「A社がどう?」と答えました。

しかし、弟は「う~ん、A社は結構ブラックな評判があるんだよね~」と言って却下。

「じゃあC社かな?」と答えると弟は「C社は先行きどうかな?」と言ってやはり却下。

そんなやりとりを何度か繰り返して全社却下になってしまい、結局、出した結論は「しばらく転職は控えることにするよ」でした。

私は内心「お前も奥さんと同じだよ!」と突っ込んでしまいましたが、本人が納得していたようなので、黙っていることにしました。

似た者同士の夫婦に苦笑しながら「転職の機会を兄貴のせいで逃した、とか後から文句だけは言わないでね」と密かに祈っています。

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