<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻の2人暮らし。
私の弟(45歳)の話です。
弟は福島県に住んでおり、同い年の奥さん(義妹)と子ども2人(10代)の4人暮らしです。
私と弟は仲が良く、年に何度か2人で会って飲みながら近況を報告し合います。
そんな弟がよくする話は奥さんの愚痴です。
基本的に奥さんは人当たりの良い人で、私も仲良く親戚付き合いをさせてもらっています。
しかし、弟曰く「奥さんは決断を自分でしない」という困った欠点があるそうです。
例えば、子どもの洋服を買いに行ったときのこと。
まず、奥さんはめぼしい服をいくつかピックアップします。
そして「どれが良い?」と弟に聞いてきます。
しかし、弟が良いと思ったものを指定すると、
「でも~、なんかデザインイマイチじゃない?」
「色が好みじゃないのよね~」
などとグチグチ言った後、弟の選んだ服を却下します。
奥さんは弟に次の候補を選ばせ、またしても、あれこれとネガティブな意見を言って却下するのです。
奥さんの中で結論はすでに決まっており、単に自分の意見に同意してほしいだけなのでしょう。
そのため、奥さんは弟に自分の意見と一致するまで選ばせ続けます。
奥さんのタチの悪いところは、選んだ後に一言「あなたが選んだものにしましょう」と、なぜか選んだ責任を押しつけてくること。
この場合、買った服を子どもに着せて似合わないと「あなたが選んだ服、似合わなかったね」と理不尽な言い方をされるのだそうです。
弟にしてみれば「イヤイヤ、あなたが決めたんでしょうよ!」と突っ込みたくなりますが、言い争いになってしまうと敵わないらしく、言えないそうです。
そういう場面が出てくるのは洋服に限らず、家具や自動車、お互いの親へのプレゼントを購入する場面、果ては生命保険の種類を選ぶ際などなど。
ありとあらゆる「選択」の場面で奥さんの困った性分が出てきて、「そういうところが疲れる」と弟は私に会うたびに愚痴をこぼしています。
ところが、です。
あるとき、弟から転職について相談がありました。
転職したい会社の候補がいくつかあるらしく「どこが良いと思う?」と聞いてきます。
候補の会社はどこも地元ではそこそこ名前の知れた会社なので、どこでも良さそうなのですが、私はなんとなく印象で「A社がどう?」と答えました。
しかし、弟は「う~ん、A社は結構ブラックな評判があるんだよね~」と言って却下。
「じゃあC社かな?」と答えると弟は「C社は先行きどうかな?」と言ってやはり却下。
そんなやりとりを何度か繰り返して全社却下になってしまい、結局、出した結論は「しばらく転職は控えることにするよ」でした。
私は内心「お前も奥さんと同じだよ!」と突っ込んでしまいましたが、本人が納得していたようなので、黙っていることにしました。
似た者同士の夫婦に苦笑しながら「転職の機会を兄貴のせいで逃した、とか後から文句だけは言わないでね」と密かに祈っています。
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