「最後に笑うのは私だ!」壮絶な嫁姑バトルに耐えたブロガー・かづさん。戦いを終えた今、思うことは...

もうすぐ還暦を迎える主婦ブロガーのかづさんが、結婚当初から始まった義母との戦いを振り返って書いた実話コミックエッセイ『義母クエスト〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』(原作・かづ/漫画・赤星たみこ)。義母の強烈な嫌がらせの数々が怖すぎる! と今話題の1冊です。原作者のかづさんが、当時を振り返って今の気持ちを話してくれました。

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――長年のバトルが終結し、自由な時間を持てるようになった現在のかづさん。当時を振り返ってみて、どんなお気持ちですか?

かづ:「最後に笑うのは私だ!」が私のモットーです。現在、楽隠居生活を迎えられているのは、これまで着々と重ねてきたものがあるからだと思っています。どうしたら自分に有利に離婚できるのか必死で調べたこともありましたし、夫が全て私に丸投げだった義両親の介護にしても、どこに手続きに行けばいいのか、何を申請すればいいのかなど、すごく詳しくなりました。実績と経験を積み重ねてきたことが自信にもつながっているからこそ、今、笑って話せるんだと思います。

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――今現在、嫁姑問題で悩んでいる人にアドバイスはありますか?

かづ:一つ言っておきたいのは、私自身は離婚をしていませんが、決して離婚を否定しているわけではありません。ただ、離婚をするもしないも、どちらにしても「備える」ことは大事だと思います。タイトルの『義母クエスト』のとおり、ゲームの中で冒険するためには「おなべのふた」と「ひのきのぼう」だけではすぐにやられてしまいます。経験を積んで武器や装備を整えて、宿屋で体力を回復したり、道具屋で薬草を買ってからボスキャラと戦ったりしますよね? リアルでも同じく、今すぐに勝利することだけを考えるのではなく、先を見越して行動し、その経験を自分の血肉にしていけばいいのです。そして敵は異常なほどHP(ヒットポイント)を削ってきますので、自分の限界値を過信せず、時として「逃げるが勝ち」も大事です!

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――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

かづ:決して私の苦労自慢ではなく、世の中にはこんなとんでもない嫁いびりが実際にあるんだと、驚いたり、腹を立てたり、笑ったりして楽しんでいただければと思います。今後も嫁いびりがどんどん加速していきますが、赤星先生の鬼気迫る描写を私も楽しみにしています。

義母の嫌がらせを華麗に受け流し、健気に踏ん張る主人公かづの姿に、励まされたり共感する人もきっと多いはず! 実話コミックエッセイ『義母クエスト』をぜひチェックしてみてください。

取材・文/宇都宮薫

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