アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】「あんた、なに中?」出身中学で威嚇してくるママ友にドン引き。あなたもう30歳過ぎてますよ?
自分で言うのもなんですが、若い頃の私は色恋事にとても疎かった。
中高生の頃でも、誰が誰を好きで、誰と誰とが付き合っているなんて言うのに全く興味が無く、それでも興味津々の友人が多かったせいで耳年増にだけはなった。
そんな私だったので、ママたちの井戸端会議で猥談が出ても興味が無く、聞きたいとも思わなければ自分自身話すネタも無かった (その分歳と共に目くるめく恋をしたいと思ったりはするんですが)。
ある日のこと、ママ友の宮田さんと松木さんとでお茶でもしようと話していたところに、偶然通りかかった小山さんが「うちに来(け)えへん?」と誘ってくれた。
正直乗り気ではなかったが、宮田さんと松木さんは即答して行くことになり、私も付き合った。
小山さんのお宅にお邪魔してお茶を頂きながら、いつものようにありふれた子育ての愚痴なんかになるのかなぁと思っていたら突然語り出した小山さんの話に驚く事になった。
「私、週に何回かパチンコに行くんやけど、私目当てのおっさんがおってな♪」
主婦がパチンコに行ってはいけないなどとは思っていないが、あくまでも個人の感想として、パチンコ=ギャンブルなので、あまり良いイメージを持っていない。
なので、あっけらかんとパチンコ屋通いを話す小山さんに驚いた。
それも自分目当てのおっさんがいるとは...。
「行くたんびに私の隣の台に座って、玉分けてくれるねん♪」
もう私の頭の中は、なにを意図してこの話を始めたのか謎だった。
「この前もコーヒーおごってくれてな。絶対に私のことを狙ってるねん♪」
宮田さんも松木さんも「へー!」と驚いて聞いているが、私はその「へー!」も出て来ないほど「で?なにが言いたい?」と頭の中を?マークが埋め尽くそうとしていた。
「ここだけの話やけどね。私バツイチやねん。あぁ、旦那は初婚やで。子どもらにも言うてへんからナイショな」
次々と話し出す小山さんを見て、「これを今私たちに話す意味は??」と思いながら私は表情に困っていた。
すると私よりも10歳近く年上の松木さんが「あんたモテるんやなぁ」と言った瞬間、小山さんはオーバーリアクションを取り「いややわー!」と言いながらたいそう喜んだ。
あ、自分はモテるんだと言いたかったのか。なるほど~!
小山さんは自分が男性からよく声をかけられ、色々おごってもらったり誘われると言う話をし出し、その都度宮田さんや松木さんから「モテモテやん~」と言われると嬉しそうにしていたが、私はそれを聞きながら「これはここで話していい事なのか?聞いていい事なの?」と不思議な感覚になった。
女子会のノリで下ネタを含めた話なんだろうが、昼間に週に何度もパチンコ屋通いをしている上に、仮にも旦那のいる身で「私狙いのおっさんがいる」だの「玉を分けてくれる」だの「色々誘われる」って話に加えて「私はバツイチ」と言う話を「ナイショな」と一緒に聞かされている私は「これは聞いてええ話なんか?」と正直言って理解に苦しんだ。
別にバツイチなんか珍しい事でもないんだろうが、ナイショの話なら聞かせないで欲しい。
次第に小山さんは夜の生活の話をし始め、私たちにもどれくらいの頻度なのかを聞いてくる。
幸か不幸か、偶然にも私も宮田さんも松木さんも「ほとんど無い」という同じ意見で(笑)、その点では話が膨らむ事は無かったが、小山さんはこれまたイキイキと「私は週に〇回!うちの旦那好きやねん!」と話し出した。
それこそ小山さんちが何回いたしていようがどーでもいい(笑)
もう小山さんの旦那さんの顔が浮かんでは消え、また浮かんでは消える。
「あんた愛されてんなー」
松木さんの言葉にケラケラと笑いながら嬉しそうな小山さん。
ほほぅ、「自分は愛されている」と言いたかったのかぁ。なるほど~(2回目)
今まで色んなママ友たちと幾度となく井戸端会議をしてきたが、夜の生活の話を詳しくするような機会が全く無かったので、小山さんの話しを聞きながらお昼のワイドショーで見ていたことが本当にあるんだと驚きだった。
小山さんはこの時の話に気を良くしたのか、ママたちが集まって話をする場でもたびたびこの手の猥談をするようになった。(バツイチの件は除く)
皆さん大人なので、やはり松木さんのように「小山さんってモテるんやねぇ」とキャーキャーと笑いながら話し、それにまたまた気を良くして込み入った話をする小山さんだったが、全て社交辞令だと言うことには気が付いていない。
表立っては「小山さんはモテモテ」と言う噂にはなっているが、裏では「あんな話する?嫁さんが外であんな話してるのを知らん旦那さんが可哀想やわ」と言われていることが私の耳に入って来たときは、「あれだけ小山さんを持ち上げて良いように喋らせといて、それを裏で言うのもどうなのよ...」と思った。
私はこうやってママ友の裏を勉強して行った。
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