皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】頭金ゼロ、35年ローンで元夫が購入したマンション。ローンを滞納した挙句...
元夫が人生で最優先するのは自分の趣味でした。
特に音にこだわりがあり、ゲームやテレビの時は、常に大音量。
昔ながらのオーディオマニアが使うような大きなステレオセットに音声を接続し、スピーカーは部屋の四隅とテレビの下の5カ所に置かれていました。
たまに映画などをのDVDを見る時などは、確かに音が自分の周囲から聞こえて、リアルではあります。
だけど元夫は時間帯を気にせず、いつも大音量なので、近所にもなかなか顔向けができない状態。
下の階の人は引っ越してしまうし...
何度も音量を抑えるか、ヘッドホンを使って欲しいと頼んだけれど、本人は全く聞く耳を持ちませんでした。
しかし、そんなある日、元夫が突然オーディオセットのアンプを取り外して 「こいつを処分する。もう使わない」 と、言い出しました。
「何、壊れたの?」 と聞いたら黙っています。
普通に壊れたのでしょう。
結婚前から既に年季が入っているように見えたので、多分20年以上は使っていたのではないでしょうか。
しかしその時期はもうすでに元夫は収入がかなり減っていて、食費、光熱費、夫名義の家のローンの一部等を私が払っていた頃です。
高額な物を買い換えるとなると、こちらにも影響があるのではと身構えました。
「これいくらで買ったの?」
「10何万だったかな」
「新しいの買うの?」
「いや......うん」
どちらとも取れる返事です。
「私はお金出さないよ?」
そう言うと、元夫はうるさそうに「それよりこれ、燃えないゴミで捨てといてくれるか」と言い残し、壊れたアンプを置いてフラリと家を出て行きました。
住んでいた町では小型家電は市指定のゴミ袋に入れば、燃えないゴミとして捨てられます。
アンプは真四角で、特に出っ張りもないし、1番大きい40ℓの袋なら余裕で入りそうなサイズ。
さて、袋に入れるかと、下にゴミ袋を広げ、アンプを持ち上げようとすると...
めちゃくちゃ重い......!
冬には18ℓの灯油が入っているポリタンクを、ガソリンスタンドから自宅まで運んでいる私ですが......
アンプの重さはちょっと異様な感じです。
必死で持ち上げようとすると、10cm位上には持ち上げられます。
でも重過ぎて、そこから一歩も移動できないのです。
これでは、とてもゴミの集積所まで運べないし、運べたとしても収集車が持ち帰ってくれないでしょう。
仕方なく清掃局に電話をして、大型ゴミとして持っていってもらうことにしました。
もちろん集積所まで持っていくのは、元夫本人です。
手伝えと言われれば手伝いますが......
問題はその後でした。
こちらとしては、これを機にヘッドホンに切り替えて、大きな音を出さないで欲しいのですが......本人は絶対に聞いてくれないでしょう。
でも、通販サイトなどを見ると、音響マニアが喜びそうなアンプは、やっぱり10万円以上する感じです。
そんなお金はもちろんないし、あっても出しません。
もしかしたら元夫が私の知らないところで、借金をしてアンプを買ったりするのではないか。
それが一番の不安でした。
しかし、アンプが壊れてから1週間も経たないある日。
私が仕事から帰ると、元夫の部屋から以前と同じ大音響が流れてきます。
ドアの隙間から部屋の中を覗くと、真新しいアンプがオーディオの棚に置かれていました。
ああ〜、やっぱり。
代金をどうしたのか元夫に尋ねると、ケロッとした顔で 「36回払いで買った。 月3千いくらの支払いだから、キミにどうこう言われる筋合いはない」 との事。
あまりローンで物を買ったことがないので知らなかったのですが、量販店のショッピングローンは、店によっては結構な回数の分割払いでも金利と手数料がないものがあるそうです。
なかなか便利なシステムではあります。
でも50歳近い働き盛りのおっさんが、10万円ほどの品物を36回払いで契約している姿を想像すると、ちょっと情けなくなってしまいます。
それでも本人が自力で払うつもりならいいかと納得したけれど、その後もたびたび元夫から 「いくらかお金を出してくれないか」 と言われる月があると (『君にどうこう言われる筋合いはない』って言われたけど、筋合いあるよなぁ......) と、ついつい思ってしまうのでした。
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