皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】夫の「酒代・タバコ代」2~3万が私の財布から消えていく...喘息持ちの私には理不尽すぎて/くるぴた
普通は夫婦だったら、相手の職業くらいは把握しているものだと思います。
しかし、私の場合、結婚生活はそこそこ長かったけれど、夫の仕事を詳しく知りませんでした。
広告関係だとは聞かされてはいましたが、具体的にどういった業務内容だったのかは全く教えてもらえなかったのです。
元夫の収入についても、結婚当時からハッキリと金額を教えてもらっていなかったけれど、初めのうちはまだ生活費は普通に折半していたのと、聞くと本人が凄く不機嫌になるため、あまりしつこく聞くことはできませんでした。
確か結婚当時、夫は会社員だったはずです。
だけど、勤めていた会社が不景気のため、途中で会社形式ではなくなり、社員もほとんどいなくなって、社長さんと元夫と営業の人の3人の共同経営で、こぢんまりと働く形になったらしいのです。
元夫が仕事を頻繁に休むようになったのは、この頃から。
そして元夫から毎晩のように社長さん(本当はその時点で、既に社長では無いのですが、呼び名はずっと社長でした)の愚痴を聞かされることになりました。
「あいつは仕事が出来ない、社長の器ではない」 から始まり、いかに社長さんが無能なのかを毎晩酒を飲みながら、つらつらと語ります。
社長さんと営業の人は、元夫より10歳位年上です。
そんな状況だと、なかなか自分の意見が通らないことも多かったのでしょう。
営業の人とは会ったことがありませんが、社長さん夫妻とは、結婚した当時に一度居酒屋で会ったことがあります。
その時の印象は、奥さんは考え方がしっかりしていて地に足のついた感じの人。
でも社長さん本人は割と軽いノリで、現実より理想を語るタイプの人のように見えました。
正直なところ、この社長さんの下で働いていても、日の目を見る事は無いような...。
いくら奥さんがしっかりしていても、奥さん自身は経営に関わっていないのだから関係ありません。
もともと会社をたたむくらいなのだから、3人で上手くいくとも思えなかったし、実際に売上も芳しくなかったようです。
この辺りから、元夫が家に生活費を入れなくなってきました。
初めのうちは私も大人しく2人分の生活費を出していたけれど、それが何年も続くと苦しくなってきます。
「いっそ転職したらどう?」
何度も元夫にはそう言ってきました。
でも本人が首を縦に振らないのです。
「この歳で今更転職しても、底辺の仕事にしか就けない。 景気が上向けばまた変わってくるから、それまで待ってくれ」 と言いながら...。
当時の私達は40代の後半でした。
極端な円高になって、景気がガタガタになっていた頃です。
ですが、転職が無理だとしても、仕事に行かずに家でゲームをしてたって、お金は稼げません。
ある日、例によって2~3日ほど夫が仕事をサボって、家でゴロゴロしていた日の夜8時過ぎ、急に電話が鳴りました。
私が受話器を取ると、相手は社長さんでした。
「ああ、〇〇君の奥さん? 〇〇君、このところ仕事に来てないんだけど、今、家にいるかな? できれば代わって欲しいんだけど」
元夫に 「社長さんから電話かかってきたよ」 と言うと、ゲーム中の本人は 「飲みに行っているとでも言っておけ」 コントローラの手を止めないまま答えます。
「そんなこと言ったって、家に居るって言っちゃったから、代わって?」
そう言って電話の子機を渡すと、しぶしぶ受け取りましたが...。
元夫はしばらく電話で話した後、私に向かって言いました。
「社長が今から家に来るって言うから、ビールだけ買ってきてくれるか?」
ええ!? 今から!?
大慌てで近所のコンビニに走り、ビールと適当な乾き物を買って帰宅すると、20分ほどで社長さんが家に来ました。
「お邪魔します。奥さんすいませんね。これどうぞ」
社長さんは、なぜかファーストフードの紙袋を提げていて、手渡してきました。
中には、3人分のバーガー類とポテトとナゲットが入っています。
元夫は自分の部屋にある2人掛けのソファに座ったまま、社長さんを自分の隣に座るように指差しました。
ゲームはプレイ中のままです。
ええ...リビングじゃなくてそっちに通すの?
そう思いながら、ビールと空のグラス、ハンバーガーとナゲットをお盆に載せて持っていきました。
大のおっさん2人が、大画面テレビのゲーム画面の前で2人掛けのソファに横に並んで座り、話をしている姿はある種異様な雰囲気でした。
社長さんは元夫の顔色を窺っているように見えましたが...。
今思えば、元夫はそこでの会話を私に聞かせないために、自室に籠ったような気がします。
その後、元夫は 「仕事がない時は、出社しなくても良くなった」 と言っていました。
堂々と仕事をサボる言い訳ができたわけです。
自分の言い分が通って、元夫はますます転職するよりも、お金にならない職場に依存するようになりました。
それは収入の面で、根本的な解決になっていません。
家でゴロゴロしながら社長さんの愚痴を言っても収入は増えないのですから。
会社に行かないのなら、せめて副業でも探してくれればいいのに...。
景気が少し良くなっても、仕事の業績はそこまで変わらないようでした。
家にお金を入れなくても妻が何とかするから、生活には困らない。
元夫はそう思い込んでいたのでしょうか。
だけどそれは自分の苦労を妻に手渡して、自分は楽をしているようにしか思えません。
数年後、私たちの夫婦生活は、私が家を出ることによって終わりを告げました。
元夫にも仕事が上手くいかない辛さがあったのは確か。
それでも私にだって、限界はあったのです。
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