<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と二人で旅行を楽しむのが趣味の主婦です
2022年8月、一人で地方の実家へ帰省した時の話です。
両親は10年ほど前に地方の観光都市に移住したため、規制しても私は土地勘がありません。
そのため、実家にいる間は自転車で周辺の散策を楽しむのが趣味になっています。
ある日、実家から自転車で20分ほどのところにあるスーパーへ買い物に行きました。
そのスーパーへ行く途中には、お城などの歴史的美観地区があるため、ちょっと散策をかねて出掛けました。
美観地区周辺は夏休み期間中とはいえ、まだまだコロナが尾を引き、観光客の姿はまばら。
私は自転車を押しながら、ゆったりと散策を楽しむことができました。
そして、目的のスーパーで買い物を終え、帰路についたときのことです。
帰りも行きと同じ道を利用しました。
前カゴに重たい買い物袋を積みながら、情緒あるお城を横目に自転車を走らせていました。
すると、前方の脇道から、自転車に乗った男子高校生4人が私の前に入ってきました。
時刻は午後3時を過ぎた辺り。
見たところ、部活動を終えた野球部員のようです。
どうやら脇道を行った先に高校があるようでした。
私は前の自転車たちと少し距離を取ろうと減速。
しかしその直後、なんと背後にも、同じジャージ姿の男子高校生たちが10名ほど、脇道から合流して来ました。
結局、私は高校生たちに挟まれる格好になったのです。
変なプレッシャーを感じて、前も後ろも塞がれてしまった...と思わず心の中で悲鳴をあげた私。
そこは武家屋敷などが並ぶ、歴史的美観地区です。
ゆっくり見たくても自転車を止めることができず、そのまま走行しました。
そしてしばらく行くと、ちょうど前の信号が赤になり、全員が一旦停止。
チャンスと思い、信号が青に変わったら、後ろにいる高校生たちに先に行ってもらおうと考えました。
信号は青になり、さあみんな、私を遠慮なく追い抜いて行ってね~と意思表示すべく、自転車を少し端へ寄せました。
ところがどういうワケか、信号が青になったのにもかかわらず、前の4人も含め、誰一人として自転車を発進させようとしません。
ん、どうしたのかな? と思っていると、前にいた4人が自転車を端へ寄せ、道を開けていました。
彼らは自分たちが私に迷惑を掛けまいと、先に行かせようとしていたのです。
どうやら彼らも信号を待っている間に、私の存在に気付いたようでした。
こちらを見ながら、手で先にどうぞと促して来ました。
まあ、なんていい子たち!
私の出身地では、ぺちゃくちゃしゃべりながら走る邪魔な高校生が多かったので、予期せぬ彼らの行為に思わず感動してしまいました。
地域性なのか、部活などでそう教えられているだけなのか、妙に考えさせられました。
とりあえず、折角なので先に行かせてもらうことにして、お礼を言って横断歩道を渡りました。
視界良好、障害物なし。
快適に走らせてくれてありがと~と、心の中で感謝しました。
しかし、前カゴに重たい荷物を積んでちんたら走る46歳女の後ろに、体力旺盛な男子高校生野球部員のご一行。
その後、徐々に道幅が狭くなり、気付けば私を先頭に、一列に連なって走る状況ができていました。
車通りも多い道なので、一旦止まって先を譲ることもできず、半端ないプレッシャー。
感謝しつつも、やっぱり私は後ろからついて行くほうがよかったよ~。
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