これは今から約10年程前、脱サラして居酒屋を始めた大将とその妻である女将に起こった出来事です。
現在の私は離婚して一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
【前回】 「お前は空気みたいなもの」浮気三昧で家庭を崩壊させた夫。バレた時のセリフに心底がっかり/オキガネ
私が浮気を疑う様子を見せてから、旦那は浮気相手と行った飲食店の領収書を隠すようになりました。
「今日もランチに行ったの?」
「何の事?」
「日曜は行ってるでしょ? あの人と」
「行ってませんが? あの人って誰?」
「今日行かなかったとしても、他の日曜には行ってるでしょ?」
私が言っていることは、スマホのホーム画面に出ていたラインのやりとりから想像したはったりです。
ランチ以外にもディナーの領収書など、証拠は山程ありますから。
それでも領収書は「仲の良いお客さんと付き合いの食事かも」なんて思おうとしていたこともありました。
しかし私の疑いが決定打となったのはある日のラインでした。
ロックが掛かって中まで見る事は出来ませんでしたが、画面に出ていたのはこんな台詞です。
『○○(次女)ちゃん、店にいたね。さっき店の前を通ったよ。明日は○時に△△で。』
この口調は数年前に別れたと言っていたあの女じゃないの!?
スナックのお姉さんとの食事なら、付き合いもあるから仕方ないと思っていたけど、この女だけは許せないのです。
心に溜まっていたもやもやを吐き出したくなりました。
そんなこんなで、冒頭の会話に戻ります。
「そんなのどこで聞いたんだ!」
「貴方は本当のことを言わないのに私が言う訳ないでしょ!」
しらばっくれる旦那。
はったりですが確信はありました。
「もういいよ。どうせ浮気を止めてって言っても止める気ないんでしょ? だったら私にまともに給料払ってよ!」
「女友達と食事行ったら浮気になるのか? じゃ店で女性のお客さんと喋っても浮気なのか!?」
旦那はとんでもない極論を言ってきました。
先述した通り、私は旦那行きつけのスナックの人との食事や仲の良い女性のお客様との食事に文句を言ったことはありません。
但しその女は違うでしょ!
「そんな事言ってないでしょ! ただの女友達じゃないし! Hな事はしてるよね!」
私がそう言うと、「うっ!」と言う感じで旦那は何も返してきませんでした。
しれっとそんなことしてないよって言ったって当然私は信じませんけど。
『慰謝料頂戴!一人で暮らすから』そんな台詞、前に揉めた時もさんざん言ったっけ。
だけど何で私が出て行かなきゃなんないの!家を出て行くのも嫌だし。
「とにかく俺はそんなの知りまっしぇ~ん!」
ふざけた口調で言う旦那。
閉店後はいつも片付けもせずだらだらとしているくせに、流し台に行って洗い物を始めました。
私は旦那が流し台に向かった時点で諦めて帰ろうと出入口の戸に手を掛けました。
しかし、ふと旦那が最後に言い放ったふざけた口調の台詞を思い出して激昂し、傘立てを足で思いっきり蹴り倒しました。
旦那が厨房の中から飛び出して来て
「止めてくれよ! 高いんだから!」
と言いました。
そこは私の足の方を心配するべきでは?
私は踵を返し今度こそ出て行きました。
帰り道、怒りが上回ったので今回は泣かずに怒りながら帰りました。
‥‥足が痛かった(笑) 。
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