<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2005年、当時新婚だった私は、短期の派遣の仕事を始めました。
以前から週2回のアルバイトをしていたのですが、その合間の曜日に働ける派遣先を見つけてもらったのです。
比較的大きな会社に派遣され、ワンフロアの人数は100人くらいいました。
全員が同じ仕事をしているわけではなく、社内で小さなチームに分かれています。
私もチームの一員として、事務と雑用を任されていました。
といっても、配属されたのは上司と私、実質2人だけのチームでした。
私に仕事を振るのは、主に30代後半の女性上司です。
ある日の定時間際のことです。
女性上司と珍しく、仕事以外の話になりました。
私は話の流れで、既婚であることを伝えました。
すると、既婚であることを伝えた途端、女性上司の態度が冷たくなったのです。
そして、女性上司は私に「指輪をしていないから独身と思うじゃないの」と言いました。
まあ、確かにそうかもしれません。
でも、私も好きで指輪を外していたわけではありません。
当時はまだ新婚だったので、夫婦で仲良く指輪をつけることに憧れていました。
しかし、夫が仕事の都合上、金属を身につけることができない事情があったのです。
そのため、夫婦で話し合って「同じところにつけよう」と、携帯電話にストラップとしてつけていたのです。
「夫は指輪ができない職業なので、夫婦ともに携帯電話につけることにしたんですよ」
そう伝え、私は女性上司に指輪のついた携帯電話を見せました。
すると女性上司は「指輪をつけていないなんて、遊んでいるのね」と言い放ったのです。
突然の言葉に驚きました。
派遣の女性は短期間で次々と職場を移っていく場合もあります。
そんな中で、男性社員と仲良くなることもあるのでしょう。
これまでの人生で、女性上司がどのような人を見てきたのかは分かりません。
本当に遊んでいる派遣の女性が来たことがあるのか、指輪をしていない男性にだまされそうになった経験があるのか...。
はたまた、ドラマを見てそういったイメージを持ったのでしょうか。
ただ、女性上司は独身で、指輪をしていない既婚者に対しての嫌悪感が強いことだけは伝わってきました。
しかし、私は独身と偽って「男性社員と遊ぶ」という発想は全くありませんでした。
このことについて、職場で他に相談できる人もいなく、女性上司から偏見を持たれたまま働き続けるのが苦しくなったため、この派遣の仕事は早々に辞めました。
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