「トウモロコシみたい」って...白い前歯を手に入れた私に息子が放った衝撃のひと言

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:娘(19歳)、息子(14歳)、ポメラニアン(7歳)の母。現在夫(48歳)とは同居はしているが離婚に向けて話し合い中。

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2019年の7月、前歯の黄ばみが気になり始め、歯のホワイトニングに興味が沸いた私は、ホワイトニング専門のサロンに1カ月に1回、通うことにしました。

サロンでホワイトニング用の薬剤を塗り、1時間ほどレーザーを当てると歯が白くなります。

料金もそんなに高くはなかったので気に入っていました。

しかし、12月にコロナが流行り始め、緊急事態宣言などが発令され、外出自粛ムードとなったため、通うことをやめてしまったのです。

しかし、私は一度気になると、そのことばかりに意識が集中してしまう性格です。

ホワイトニングのサロンに行くことができなくなると、前歯の黄ばみのことばかり考えていました。

有名タレントも愛用している評判の電動歯ブラシや歯磨き粉を買って気を紛らわせていましたが、2022年の8月に虫歯になってしまい、数年ぶりに歯医者に行くことになったのです。

歯科医と雑談しているときに、歯をインプラントにしたいけれど、費用が高くて諦めていることを話すと「今は保険内でも質の良い歯を入れることができるよ」と相談にのってくれました。

歯科医の話を聞き「いずれマスクを外す生活が戻ってきたときのために、マスクをしている今のうちに前歯を治してしまおう」と思い、笑ったときに見える6本をインプラントにすることに決めました。

しかし、歯科医から「健康な歯を削ってしまうのはもったいないし、そんなに大口を開けて笑わなければ4本だけで十分だよ」と言われ「それも、そうだわ」と思い直し、4本だけを入れ替えました。

家族や友人からも「歯を替えるだけで印象が変わるね」と言われました。

前歯の黄ばみが気になってからは、何となく笑顔に自信が持てず、笑うときは口を手で隠していました。

しかし、これからはそんなことを気にしなくても良いのだと思うと、気分も上がって「早くマスクなしの生活に戻らないかな」と思っていました。

ところが先日、息子(14歳)と話していて大笑いをしたときに、息子が私の口元を見て言ったのです。

「ママさ、あんまり他人の前で大口を開けて笑わない方がいいよ」

意外すぎて「なんで?」と尋ねたら、息子がこわばった顔で言うには...。

「前歯4本は真っ白だけど、その横の両サイドの2本の歯の黄色さが目立ってトウモロコシみたいなんだよ! もうトウモロコシにしか見えないんだよねぇ」

そしてこらえきれなくなったのか、ゲラゲラと笑い出しました。

慌てて鏡の前で笑顔を確認すると、確かに息子の言う通り、前歯の両サイドの歯の黄色さが目立ち、トウモロコシみたいで...。

せっかく笑顔に自信が持てたのに...深く落ち込みました。

そして、鏡越しに映るお腹を抱えて笑い続けている息子が見え、私の心はグサッと傷ついたのでした。

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