<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:毎日慌ただしく過ぎて、気が付けば1年が終わっている51歳パート主婦です。
2018年5月、娘がまだ小学5年生だった頃の話です。
娘はショッピングセンター内にある塾に通っていて、進級に伴って塾の開始時間が1時間遅くなりました。
4月になり進級して1、2回通った頃でしょうか。
迎えに行った際、私(当時48歳)は異変を感じました。
塾では授業が終わった後に、保護者に授業の内容を説明するのですが、そのときに私の視界に20代くらいの男性が常に入ってくるのです。
さらに、ショッピングセンター内の塾なので、塾が終わると娘とそのまま買い物をして帰るのですが、どのフロアに行ってもこの男性がいたのです。
「どうもおかしい...あとをつけられている?」
そう思いつつ、娘に男性の話をすると怖がると思ったので、黙っていました。
私は、同じ塾に通わせているママ友(推定40代)に事情を伝えました。
ママ友は非常に驚いていましたが、自分の子どもを守ることにもなるので「分かった」と理解してくれました。
そして次の塾の日、塾が終わった後、この男性は保護者の方たちに交じっていました。
「あの男だよ!」と私はママ友に小声で伝えました。
その瞬間、その男性は娘の真後ろにいたので、ママ友も「!」と声が出なかった様子でした。
そのまま帰宅するのは危険すぎます。
エレベーターで一緒になれば逃げ場はないので、事情を知っているママ友に一旦荷物(カート)を預けて、娘とダッシュで階段を下りました。
そのままインフォメーションセンターに行き、事情を話して娘をかくまってもらいました。
娘が奥に行った直後、その男性がエスカレーターで降りてきたのです。
店員が警備員に話して防犯カメラの確認となりました。
塾の先生(50代女性)にも電話で話し、私と娘は帰宅しました。
その後、塾の先生と警備員の方が一緒に防犯カメラをチェックして、この男性が娘のあとをつけていたことを確認(別の日の防犯カメラにも映っていたそうです)。
そのまま警察に通報しました。
数日後、男性は逮捕されて、罪状はつかなかったようですが、ショッピングセンターは出入り禁止になりました。
警察での事情聴取では、男のスマートフォンから娘の写真がたくさん出てきたそうです。
後日、夫(当時48歳)と一緒にショッピングセンターに行って男性の顔写真を確認しましたが、鋭い目つきでゾッとしました。
あの顔はいまだに忘れることができません。
娘があんなに恐ろしい顔の男を見たらトラウマになってしまいそうです。
今まではショッピングセンターに行っても、私が買い物している間に娘は一人で書店に行くなどしていたのですが、今では一緒に行動するようになりました。
慣れている場所だからと油断していると怖いですね。
ママ友に荷物とカートを預けて逃げたときに、男に面と向かって文句を言ってやろうと思ったときもありましたが、もしかしたら刃物を持っていたかもしれません。
ママ友、店員、警備員、塾の先生、警察の方の協力を得て大事に至らずにすんでよかった...と思いつつ、今、思い出してもゾッとする出来事です。
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